熊本大学6年生 奥 貴亮さん

  先日の病院見学では2日間、お忙しい中にもかかわらず寺尾先生をはじめ、指導医・研修医の先生方、スタッフの方々に大変お世話になりました。

 初日は循環器内科の心臓カテーテルの見学をさせていただきました。
 見学した日は朝からAMIに対して緊急PCIが行われており、あっという間に血管がきれいに再疎通し、ICUへ。緊急時の対応に対する迅速な処置、その後の管理などとても印象的でした。その後も7件ほどのPCIが行われており画像や各症例の問題点などわかりやすく説明していただきとても勉強になりました。

 夜間当直では一次救急から三次救急まで一晩で様々な症例を体験できました。当直は研修医の先生が最初に診察を行い内科・外科系の指導医の先生にコンサルトするという形で行われていました。研修医の先生はとてもテキパキと診察、検査を行われていて指導医の先生と鑑別診断、処置に対するディスカッションなど初期対応のレベルの高さを感じ、自分も将来こんな研修医になりたいと思いました。

 2日目は麻酔科・救急科の見学をさせていただきました。
 麻酔科では8件ほどの手術が行われており、私が見学した手術では研修医の先生が指導医の下lumbarを行っていました。穿刺の位置、方向など細かい指導があり、難しい場合は指導医の補助もあるので安心して手技も学ぶことができる環境だなと思いました。また麻酔の間にも救急外来にも呼ばれ忙しくも充実した2日間でした。

 研修環境に関しては研修医室もあり、研修医同士の仲がとても良く、飲み会、歓迎会などとてもよくしていただき、病院の雰囲気や研修内容など見学だけではわからないところまで感じることができました。また指導医の先生が皆優しく、指導が手厚いうことが研修医の先生の様子からも明らかでした。

 2日間という短い期間でしたが、大変貴重な体験をすることができました。病院見学では説明会だけでは伝わらない病院の細かなところまでわかります。県立延岡病院では2日間でもとても濃密な体験ができるので是非一度見学に訪れてみるといいと思います。