九州大学医学部6年 西川陽太郎さん
3月に開催された宮崎県立病院群見学バスツアーに参加し、県立延岡病院での研修に興味を抱き、もう一度見学をお願いしました。
6月14日と15日の1泊2日で循環器内科と救急救命センターの見学をさせていただきましたが、今回の見学を通して、ますます県立延岡病院での研修が魅力的なものに映ってきました。特に初期対応の力をつけるには非常に優れていると感じました。
1日目の夕方まで循環器内科、その後2日目の朝まで救急救命センター当直を見学させていただきました。
循環器内科では午前中は心臓リハビリテーションのカンファレンス、ペースメーカー植込み術の見学、午後は心カテーテルの見学をしました。手術や心カテーテルでは、先生のすぐ隣で手技を見ることができました。大学の実習では手術助手の先生の数が多く、術野で何をしているのかわからないことも時々あるのですが、今回の見学では終始術野が見え、またわかりやすく指導してくださったので、非常に勉強になりました。心カテーテルは冠動脈の観察のみの症例から、ロータブレーターを使用した治療まで幅広く見学できました。
救急救命センター当直では、今回は外傷を中心に小児から高齢者まで様々な患者さんを診ることができました。研修医がまず診察、検査を行った上で当直の先生に相談できるので、初期対応の力もつくと思いました。毎回、色々な科の先生が当直に入られるので、研修中の科以外の先生方からも指導していただける点も大変魅力的だと感じました。
見学を通して、先生方の優しさ、熱心さに強く感銘を受けました。循環器内科では手術中、検査中でお忙しい中、皆さんが丁寧に指導してくださり、夜間当直では研修医の先生、当直の先生が患者さんの対応後に画像の説明や注意すべきことなどを細かく教えてくださいました。また、経験できる症例が多く、偏りもないだろうことは研修をする際に重要だと感じました。循環器内科でも医師数に対するPCI数が非常に多く、救急でも県北の患者さんが集まってくるということで、研修をした際に様々な症例を経験でき、手技を行う機会にも恵まれているのは非常に優れた点だと思います。
最後になりますが、1泊2日とは思えないほどの充実した見学をさせていただきました。親切に指導、対応してくださった先生方、またスタッフの方々にはこの場をお借りして、御礼申し上げます。誠にありがとうございました。