クリニカルクラークシップを終えて
宮崎大学医学部医学科6年 陣門洋平
六月二十三日から二週間、貴院小児科で実習させていただき、そして、当直を見学させていただきまして、本当にありがとうございました。貴院での実習は初めてでしたので、不安や緊張もありましたが、院長の栁邊先生、副院長の寺尾先生、小児科の吉田先生をはじめ、多くの先生方、看護師の方々にとても親切にご指導いただき、二週間、楽しく過ごすことができました。
実習中、心エコーやMRIなど検査がある度に声をかけてくださったり、外来見学では診察前や診察後に患者さんについて丁寧に説明してくださったりと、先生方が積極的に声をかけてくださったので、実習が自然に有意義なものになっていきました。
また、毎朝、吉田先生が担当している入院患者さんを診察する機会を与えていただいたことも大変勉強になりました。患者さんを診察して気づいたことを吉田先生に報告し、その後、回診に同行させていただいたのですが、それにより自分に何が足りないのかを実感することができ、朝から充実したスタートを切ることができました。
以前から興味があった児童精神に関する英語論文を読み、抄読会で発表させていただいたことも非常に良い経験になりました。
当直の見学では、腸重積疑いの患者さんやクループ症候群の患者さん、CPAの患者さんなど、多くの患者さんが搬送され、初期対応を見学させていただきました。研修医の先生の迅速な対応も印象的でしたが、特に印象に残ったのは、小児科の伴先生の問診です。迅速かつ丁寧に、必要な情報を次々と保護者の方に聞いていて、「私も経験を積むことによってこのような問診ができるようになるのだろうか」と圧倒されながら見学していました。
二週間はあっという間に過ぎてしまい、実習最終日は名残惜しい気持ちでいっぱいでしたが、貴院で活躍されている素晴らしい先生方に出会うことができ、とても楽しく、充実した実習となりました。お忙しい中、知らないことばかりの私にも丁寧にご指導くださった宮崎県立延岡病院の先生方、本当にありがとうございました。