兵庫医科大学6年生 高田悠司さん(2016年5月23日~6月3日)

5/23~6/3の二週間、小児科で実習をさせていただきました。私は母親の実家である延岡で生まれた後、すぐに延岡の土地からは離れてしまったのですが、幼いころから毎年延岡の祖父母の家に帰っており、延岡はまさに私にとっての生まれ故郷でした。このたび、大学の自由選択実習の期間を利用し、「最後の実習はぜひ延岡で」という思いでクリニカルクラークシップをさせていただきました。

二週間の小児科実習は、大学病院ではあまり見ることのできなかったcommon diseaseを中心として、非常に稀な代謝疾患、小児急性腹症など幅広く経験することができ、宮崎県北部地域の基幹病院としての県立延岡病院の役割を実感したほか、ドクターヘリによる他院への搬送までの流れも経験でき、地域医療の抱える問題点を初めて肌身に感じました。指導医の先生方はどのような質問にも丁寧に教えてくださり、非常に有意義な2週間を過ごすことができました。

救急当直にも2回入らせていただき、今まで机上の知識しか持っていなかった多くの疾患を実際に経験することができました。県北の様々な地域から様々な重症度の患者が数多く来る状況を目の当たりにすると、県立延岡病院が地域の人に安心を与えるためにいかに重要な病院であるかということを実感し、地域医療において病院と患者の繋がりというものがどれほど大切なものなのかということを学ぶことができました。

2週間の実習で今までの実習では経験できないようなことを数多く経験させていただき、最後のクリニカルクラークシップの場として自分の生まれ故郷の病院を行うことができて本当に良かったと思っています。

最後となりますが、院長の柳邊先生、副院長の寺尾公成先生をはじめ、指導医であった渡邊優先生、そして小児科の先生方、病院スタッフの皆様にこの場をお借りして御礼を申し上げます。短い期間でしたが、どうもありがとうございました。