院長 寺尾 公成

医学生の皆さんへ

 当院は、宮崎県北地区(延岡・西臼杵地区、日向・東臼杵地区)における唯一の二次、三次救急医療機関であります。2013年に、ヘリポートを併設した「救命救急センター」が竣工し、同センターの2階に「研修医室」を配置して、「頭上にはヘリコプター!足下には救急車!」を合い言葉に、研修医の面々が日々研鑽を積んでいます。

 2004年に、日本全体で卒後臨床研修制度が発足し18年が経過しました。当初は熊本大学と宮崎大学の協力型病院として本制度に参画し、両大学から訪れてくる数名の研修医が細々と臨床研修に勤しんでいました。年数を重ねつつ試行錯誤しながら、本院なりの臨床研修体制を構築していくうちに、いつ知れず、両大学の研修医が息融け合って、「横連携」を築きながら、研修を実践するようになっていきました。2009年からは、「研修医当直制度」を一新しました。すなわち、本院の代名詞的存在である「救命救急センター」の夜間・休日の勤務において、診療科の常勤医師(救急系・内科系・外科系)と一緒に当直する制度です。これにより、さまざまな診療科の先輩医師と接する機会が増え、医師としての「縦連携」を学びつつ、救急医療に従事することが可能となっていきました。そして、2010年からは、「研修医セミナー」と称し、各診療科の指導医が持ち回りで、全研修医を対象に、月2回「各診療科独自の医療」をテーマに、講演や実習を実施する仕組みを取り入れました。また、翌2011年に発足した「病院学会」(年2回開催)では、研修医は全職員の前で演題発表することを義務化するなど、「Off-the-Job Training」の充実にも注力しているところです。

 2019年には「救命救急センター」と連結した「心臓脳血管センター」がオープンし、2室の心臓カテーテル室が稼働開始となりました。そしていよいよ、第3室のハイブリッド手術室(仮称)で医療が展開される日が近づいて参りました。循環器疾患に加え脳血管疾患や重症外傷など、一刻を争う救急疾患の治療が飛躍的に進歩していくことになるでしょう。2021年4月、宮崎県初の「救急車型ドクターカー」が当院に導入され、宮崎県北の地(延岡・西臼杵、日向・東臼杵)を縦横無尽に駆け巡っています。すでに県内一円を飛び回っている医療用ヘリコプター(ドクターヘリ、防災ヘリ)とあわせて、攻めの救急医療体制が一層強固なものとなり、いわゆる「病院前救急」の更なる飛躍が現実味を帯びてきました。

 2022年現在、当院には5つの医科研修プログラム(基幹型・フェニックスプログラム・宮崎大学協力型・熊本大学協力型・済生会熊本病院協力型)と2つの歯科研修プログラム(単独型・宮崎大学協力型)があり、多くの研修医が集い、切磋琢磨しながら励んでいます。当院は24時間365日眠らない病院です。いつでも病院見学が可能ですので、気軽に訪ねてきてください。そして、いつの日か一緒に働ける日が来ることを切望しています。

2022年4月
宮崎県立延岡病院
院長 寺尾公成てらおきみなり

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