熊本大学5年生 Y.S.さん(2012年11月26日~27日)

  11月下旬に2日間、主に研修医1年目の先生方についてまわる形で病院見学をさせていただきました。

  病院は熊本市内から車で3時間ほどかかることや、2日間という短い時間の見学となるため1日目は朝から見学したかったこともあり、前日夜から当直室に泊めさせていただきました。

  1日目は麻酔科、救急外来を見学しました。研修医は麻酔科で研修をしながら、呼び出しがあると救急外来へ向かうというスタイルで動いていました。日中も救急車がたて続けに来て、モニターの取り付け、採血、気管挿管など必要と考えられる処置を研修医が迅速に施していました。症例は消化管出血や脳出血、心肺停止など多岐にわたりました。麻酔科では研修医の先生は術中の麻酔を計画して実際の患者さんへ術前説明をしており、研修医がいろいろとさせてもらえている印象をもちました。また翌朝は7時からの救急の勉強会に参加させていただきましたが、指導医が患者の病態を示し、研修医が素早く周りの先生に指示を出す臨場感のあるシミュレーションなどとても面白く臨床現場に直結するものでした。

  夕方から翌朝にかけては夜間当直もさせていただきましたが、その日はwalk-inが2人と少なく、とても珍しいのだそうです。待機中は研修医室にいるか当直室で寝て過ごしますが、病院内にはシャワーやコンビニもあります。当直は研修医の先生の他に外科と内科の指導医の先生が1人ずつの計3人で行い、患者さんを研修医の先生が1人で診察した後、指導医へコンサルトが必要かどうか判断していました。

  2日目は研修医の先生の上部消化管内視鏡検査、指導医の先生のESDを見学しました。研修医の先生は普段は呼吸器内科をまわりながら、その日の午前中は消化器の内視鏡検査をしており、時間を上手く使って様々な経験ができているようでした。また、指導医の先生方が皆さんとても優しく熱心に指導してくださっており、とても研修医にとってよい環境だと感じました。

  最後になりますが、楠元先生や寺尾先生を始め多くの先生方や病院スタッフの方々、とても有意義な見学となりました。病院内ではスタッフの皆さんが挨拶しあい、私にもすれ違うたびに多くの方が声をかけてくださったおかげでとてもリラックスして過ごすことができました。

 本当にありがとうございました。

熊本大学医学部附属病院 2011年度臨床研修医

川上 由香里さん
塩見 祐子さん 
瀧井 玲さん

~日向ひょっとこ祭り会場にて~

【 川上 由香里さん 】 

 2011年10月からの宮崎県立延岡病院での研修が終わりました。1年目のときは、1年は長いと思っていましたが、2年目になったらあっという間に終わりました。

 私は、2年間ある臨床研修のうち、大学で1年、外病院で1年の研修がしたかったので、熊本大学の研修プログラムを選びました。特に、外病院の選択で重視したのは、①救急当直があり、研修医がある程度主体になってできること、②救急外来に来る症例に大きく偏りがないこと、③将来選択する科を決めるのに参考にするため診療科がたくさんあること、の3つでした。この条件に当てはまっており、なおかつ1年間は熊本を離れて田舎でゆっくり過ごしたかったので、迷わず延岡病院を選びました。

 救急当直をしたくて延岡病院を選んだものの、初めての当直では患者さんは多いし、深夜も何度も起こされるし、日中の診療もあるし、寝不足が続き、正直きつかったです。初めはストレスを感じながら当直をしていましたが、徐々に自分のできることが増えてくると、当直が楽しくなり、ストレスを感じなくなっていきました。2年目になって当直にも慣れてくると、患者さんの疾患の診断をつけ、指導医の先生に納得してもらえるようなプレゼンができたり、軽い外傷患者さんの縫合ができるようになったりすると、楽しくてもう少し当直が増えてもいいのに、とも思いました。日中の診療では、それぞれ研修している科の特殊性もあり、患者さんに対して診察する部位が偏りがちですが、1年を通して当直することによって、患者さんを一通り診察する癖がついたのはよかったと思います。

 救急当直だけでなく、日中の診療でも、どの科の先生もたくさん指導して下さいました。私は産婦人科(1か月)、小児科(2か月)、内科(3か月)、皮膚科(2か月)、整形外科(3か月)で研修しましたが、内科系、外科系ともにバランスよく研修でき、私の求めていた通りの研修ができたと思っています。

 また、研修していない科の先生でも、当直で一緒になって指導して下さるし、お願いすれば快く色々なことを教えて下さいました。私は、病理解剖に入った症例について、病理の先生にお願いして一緒にCPC報告会をさせてもらいました。また、麻酔科の先生は朝、救急・麻酔科研修中の研修医に対してJATECの講義をされていて、私は他の科を研修中でしたがお願いして一緒に参加させてもらったりしました。

 こんなに病院中の先生に良くしていただいて、本当に延岡病院を選んで良かったなと思いました。日中の診療だけでなく、夜も色々なおいしいお店に飲みにも連れて行って下さいました。わずか1年で延岡のおいしいお店を制覇してしまったかもしれません。

 延岡は、研修医になったばかりの大事な1年を過ごしたところなので一生忘れません。救急当直を頑張ることの他に、もう1つの目標だった、「延岡にいる間に将来の診療科を決める」という目標も無事に達成できました。今は熊大で残り半年の研修をしているところですが、今後、研修が終わった後も、延岡病院で学んだことを忘れずに頑張っていきたいと思います。

【 塩見 祐子さん 】

 熊本大学医学部付属病院研修医2年目の塩見祐子です。私は1年目の10月から2年目の8月までの1年間延岡で研修させて頂き、救急・麻酔科、産婦人科、小児科、循環器内科、内科をローテートしました。あっという間の1年で、とても充実した研修だったと思います。

私なりに考えた、延岡での研修の特徴は大きく3つあると思います。

 一つ目は救急外来の当直です。どの科をローテートしても月に5~6回の当直があります。当院は宮崎県北部の中核病院であるため一次救急~三次救急まであらゆる重症度の患者さんが来院され、研修医はすべての患者さんの初療にあたります。異動してきたばかりの時は、救急現場ということだけで戸惑っていましたが、指導医の先生のもと、徐々に救急外来の考え方や対応の仕方が身に付き、できることが増えていきました。考え方はもちろん、ルート確保や血ガス、気管挿管、CVルート確保など様々な手技を経験させて頂きました。

 二つ目は、指導環境の充実です。どの科の先生方も、いつも丁寧に御指導下さってとても有難かったです。一から丁寧に御指導頂き、徐々に研修医に任せてくださって、自分でも成長できているなぁと感じることができました。まわっている科以外の先生も、科の垣根を越えて手技をさせて下さったり、診療で悩んだことを優しく教えて下さいました。
 またコメディカルの方もとても優しく声をかけて下さり患者さんの情報を教えて下さったり、病棟、外来、手術室、検査室で、本当に沢山のことを教えて頂きました。外傷の勉強会を一緒に開いたり、コメディカルの方主催の勉強会にも誘って頂いたり、エコーも教えて下さったりと本当に沢山のことを勉強できました。

 三つ目はoff the jobトレーニングの充実です。1年間の研修の間にAHAのBLS、ACLSのプロバイダーコースを受講させて頂けます。また「緩和ケア研修会」も受講し、癌患者さんの疼痛コントロールの治療薬や在宅ケアの流れなど勉強させて頂き、日常診療での視野が広がりました。また月2回開かれる「研修医セミナー」では、各科の先生方に、その科における救急疾患について講義、実習を開いていただき、普段の救急外来で疑問に思っていたことを解消でき、知識を増やせる良い機会を頂きました。また年2回開かれる「病院学会」では日常診療で研究したことを発表する場を与えて頂き、統計処理やパワーポイントの作り方を勉強させて頂きました。

 私自身、当院での研修を自ら希望したものの宮崎県は初めてで来るまではとても不安でした。ですがどの科の先生もお忙しい中丁寧に指導をしていただき、また沢山の手技を経験させて頂きました。宮崎北部の中核病院といえども医師数は十分とは言えません。だからこそ私たち研修医も責任ある立場で診療にあたれたことは今後の医師人生に十分役立つものと思います。

 また当院は管理型、宮大、熊大の各プログラムから研修医を受け入れており、研修医室はいつもとても賑やかです。お互い経験したり悩んだりした症例について話し合ったり、教え合ったりいい刺激を受けました。またプライベートではお互いの誕生日会や飲み会を沢山開いたり、県外へ旅行にいったりと、よく学びよく遊んで本当に楽しい1年間を過ごすことができました。本当に信頼できる仲間と出会えたのはこの1年間の宝物と思います。

 延岡病院で学んだことを今後の医師生活で活かせるよう、今後もますます頑張りたいと思います。先生方、コメディカルの皆様、宮崎延岡の皆様、本当に1年間有難うございました。

【 瀧井 玲さん 】

gazou10.JPG

あっという間に1年間の研修を終えました。

  私は、熊本大学の臨床研修プログラムで、初めの6カ月間を大学病院で過ごした後、昨年10月から1年間県立延岡病院で研修させていただきました。

  私は宮崎県の県北地域出身のため、地元に久々に戻りたいという軽い気持ちで県立延岡病院を研修先として選択しましたが、それでも初めての当直が始まるということで延岡へ向かうときは緊張していたのを覚えています。

  延岡病院は、宮崎県北における高度医療、救急医療を担う地域中核病院であり、軽症から重症まで様々な症例を経験します。当直においては研修医は初期診療に携わりますが、一緒に当直をしてくださる先生方の手厚い御指導のもと、実践的な医療の考え方や手技を学ぶことができます。初めは不安に感じていた当直も、先生方や優しくサポートしてくださる看護師の方々のおかげで以前より落ち着いて診療にあたることができ、診断、治療方針の検討を行ったり、様々な手技の習得を図ることができました。

  指導医の先生方は、忙しい診療の中本当に熱心に研修医へご指導してくださいます。普段の診療に加え、月2回の『研修医セミナー』、また研修医のスキルアップを兼ねた『縫合コンテスト』や『院内発表』を開催してくださり、実際の診療現場以外の場面でも大変充実した研修を行うことができました。

  先生方やコメディカルスタッフも気さくな方々ばかりなので、気負わず診療において疑問に思う点を相談できます。科や職種の垣根を越えた交流ができるのも大学病院ではなかなか経験できない本病院の魅力です。

  最後に、もう1点魅力的なのは研修医同士が大変仲が良いことです。普段の診療では互いに切磋琢磨しながら仕事に励みますが、プライベートでは皆でご飯へ行ったり、予定をあわせ旅行にも行きました(宮崎市内、高千穂、熊本、別府など)。延岡で出会った仲間達はかけがえのない存在です。

  大変熱心に診療される各専門の先生方がおり、研修先としても大変有意義な研修を行うことのできる病院が延岡にあることを、県北出身の1人として誇りに感じた1年間でした。

  貴重な研修期間に延岡で勉強でき、素晴らしいスタッフの方々に出会えたことを幸せに思います。医師としての人生はこれからまだ長いですが、ここで学んだことを決して無駄にしないよう今後も努力していきます。

 1年間、本当にありがとうございました。

gazou3.JPG
研修医室にて~寺尾副院長(中央)を囲む研修医

 8月の22日から24日までの3日間、県立延岡病院で研修をさせていただいた。将来宮崎県で地域医療に従事する私たち自治医大生にとって、県立延岡病院との関係は切っても切り離せないものであり、そこでどのような医療が行われているのか、また他の病院や診療所とどのように連携をとっているのかということは絶対に知っておかなければならないため、非常に楽しみな気持ちで研修に臨んだ。

 1日目は循環器内科の見学をさせていただいた。県立延岡病院は県内でもトップクラスの心臓カテーテル治療の実績をほこり、PCIの件数は九州内で8番目に多いということを初めて知った。実際に心臓カテーテル検査を見学させていただいたが、専門医の先生を中心とした経験豊富なスタッフの方々が数多くおり、大変勉強になった。

 2日目は麻酔科と救命救急センターの見学をさせていただいた。麻酔科では主に手術の見学をさせていただいたが、実際に手術室に入って手術の見学をするのは初めてだったのでとても新鮮だった。手術をみて感じたことは、チームワークが大切だということだった。これは手術だけに限ることではないと思うが、特に手術の場合には医師と医師、医師と看護師、看護師と看護師の連携がしっかりととれていることがスムーズな手術に繋がると感じた。

 夜は救命救急センターでの当直を見学させていただいた。県立延岡病院は県北の中核病院であり、軽症から重症まで幅広くの症例を体験できた。当直の際に先生が「稀な疾患の診断をつけるためには、稀な疾患だけをたくさん診ればいいのではなく、ありふれた疾患もたくさん診なければならない。そうすることで稀な疾患の症状や所見などにも気づきやすくなる。」とおっしゃっており、いままで自分が考えてきたことと違ったのでとても印象に残った。

 最後になりましたが、ご指導していただきました寺尾先生、山内先生をはじめとした先生方、看護師、病院のスタッフのみなさん本当にありがとうございました。この実習で学んだことをこれからの勉強に生かして、将来宮崎県の医療に貢献できるように頑張りたいと思います。3日間本当にお世話になりました。

 初期臨床研修で県立延岡病院救急・麻酔科プログラムを選択して

   私は宮崎大学医学部付属病院卒後臨床研修センターで2012年の4月より初期研修を行っています。その中で、1年目の7月から9月に救急・麻酔科の選択で県立延岡病院を選択させていただきました。月5~6回の救急当直を含め、昼間は救急車が来たときは救急対応へ、それ以外は麻酔管理を学ばせて頂きました。

  私はもともと長崎出身であることもあり、延岡市に縁もゆかりもなく1度直ちゃんにチキン南蛮を食べに来たくらいしか認識はありませんでした。そんな中非常に充実した研修を竹智先生・矢野先生のもとで学ばせて頂くことですることができ、地域医療においての基幹病院の救急を学ぶことができました。

  県北の基幹病院として他に病院がない中、救急当直において深夜帯は1次も含め、幅広い救急疾患を学ぶことができ、また毎回違う先生方と当直をすることでどんな医師になりたいか、自分の医師像が明確になる、本当に充実した3か月でした。そして、救急麻酔で研修させて頂いているにも関わらず、先生方のご厚意により、耳鼻科・脳神経外科の手術に一緒に参加させて頂いたりし、科の垣根のない研修をすることができました。

  様々な先生方、本当に優しい2年目の研修医の先輩方そして熊本大学の同期の皆と研修することができ、楽しくもきつい研修ができたと思います。宮大のプログラムで延岡病院を選択する理由に、熊大から来ている研修医と研修できるというのはここ以外ありません。本当に一生の出会いだと思います。そこも本当に延岡病院を後輩に進めたい理由です。
  以上長くなりましたが、県立延岡病院でお世話になった先生方・コメディカルの皆様方本当にありがとうございました。

平成24年10月16日

宮崎大学医学部付属病院1年目研修医 今里浩之

県立延岡病院での外科研修

   私は7~8月の2ヶ月間,外科で研修をさせて頂きました.内容は大まかに,月水金が手術(多くが消化器,乳腺の悪性腫瘍)で火木が内視鏡検査(上部および下部)です.手術では助手として立ち合い基本的な手技を学びます.内視鏡検査は,上部については指導の下に研修医が行います.丁寧なご指導のおかげで,ルーチンの検査は一人でも何とかできるようになりました.
  悪性腫瘍の患者が多いため,抗癌剤治療や疼痛管理も詳しく勉強できます.緩和ケア研修会にも参加できたので,より理解を深められたと思います.
  この他にも,週1回くらいのペースで当直もありました.内科系医師,外科系医師,そして研修医の計3人の医師と,救急看護師で協力し一晩対応します.県北最後の砦としての役割を果たしているため,子どもから高齢者まで,そして軽症から重症まで何でも来ます.ほとんど眠れない時も多いですが,頭も体も使い,とても勉強になりました.
私は宮崎出身ですが,延岡はほぼ初めてで,不安な気持ちで研修が始まりましたが,熊大・宮大の研修医仲間やたくさんの先生方の支えがあって,何ひとつ不自由なく生活を送れました.本当にありがとうございました.内科や救急などで頑張って研修している研修医仲間の姿を見て,また県立延岡病院に来て色々な診療科で研修をしてみたいと思いました.

平成24年8月31日  村岡純輔

  私は8月17日夕方から18日朝にかけて研修医の方の夜間当直に付いて県立延岡病院を見学させて頂きました。
  当直には研修医の方と内科・外科の上級医の方が一名ずつ入っていました。患者さんが運ばれてきたらまず研修医の方が所見を取り、内科領域であれば内科の上級医を、外科領域であれば外科の上級医を呼んでさらなる鑑別診断を行っていました。そして治療が各科の専門領域に入るようであれば研修医の方が電話にて所見を一通り報告して専門医の方に引き継いでいましたが、そこで終わりではなく専門医の方の治療にも補助的に関わっていました。

  私が入った時には心疾患の患者さんが来て、心カテーテルによる治療が施行されたので見学させて頂きました。見学していてもまだまだ分からないことだらけでしたが、研修医の方に一つ一つ丁寧に教えて貰いましたのでとても勉強になりました。

  また、外傷の患者さんが運び込まれた時は、正直なところまだ見慣れていないため創傷部を直視しづらかったのですが、それでも傷口を押さえたり、洗い流したりといった事をさせて頂きました。このことを通して将来医師としての自覚がより芽生えたような気がします。

  最後に実際にご指導頂いた先生方や、見学するに際して色々と御尽力して頂いた寺尾先生をはじめとするスタッフの方々には大変お世話になりました。この場を借りて御礼を申し上げます。この経験を生かして、これから勉学により励みたいと思います。

  先日の病院見学では2日間、お忙しい中にもかかわらず寺尾先生をはじめ、指導医・研修医の先生方、スタッフの方々に大変お世話になりました。

 初日は循環器内科の心臓カテーテルの見学をさせていただきました。
 見学した日は朝からAMIに対して緊急PCIが行われており、あっという間に血管がきれいに再疎通し、ICUへ。緊急時の対応に対する迅速な処置、その後の管理などとても印象的でした。その後も7件ほどのPCIが行われており画像や各症例の問題点などわかりやすく説明していただきとても勉強になりました。

 夜間当直では一次救急から三次救急まで一晩で様々な症例を体験できました。当直は研修医の先生が最初に診察を行い内科・外科系の指導医の先生にコンサルトするという形で行われていました。研修医の先生はとてもテキパキと診察、検査を行われていて指導医の先生と鑑別診断、処置に対するディスカッションなど初期対応のレベルの高さを感じ、自分も将来こんな研修医になりたいと思いました。

 2日目は麻酔科・救急科の見学をさせていただきました。
 麻酔科では8件ほどの手術が行われており、私が見学した手術では研修医の先生が指導医の下lumbarを行っていました。穿刺の位置、方向など細かい指導があり、難しい場合は指導医の補助もあるので安心して手技も学ぶことができる環境だなと思いました。また麻酔の間にも救急外来にも呼ばれ忙しくも充実した2日間でした。

 研修環境に関しては研修医室もあり、研修医同士の仲がとても良く、飲み会、歓迎会などとてもよくしていただき、病院の雰囲気や研修内容など見学だけではわからないところまで感じることができました。また指導医の先生が皆優しく、指導が手厚いうことが研修医の先生の様子からも明らかでした。

 2日間という短い期間でしたが、大変貴重な体験をすることができました。病院見学では説明会だけでは伝わらない病院の細かなところまでわかります。県立延岡病院では2日間でもとても濃密な体験ができるので是非一度見学に訪れてみるといいと思います。

  私は7/11・12の二日間の病院見学で循環器内科、救急救命科、麻酔科を見学させていただきました。とても温かく迎えていただき、充実した2日間の実習とすることができました。
  循環器内科では、主に心カテの見学をさせていただきました。その日は緊急のPCIを含めて朝から夕方まで見学させていただき、先生方には心カテの画像や今行っている処置・検査ついて丁寧に説明していただいたのでとても勉強になりました。
  救急救命科では、昼間の救急と共に夜間当直を体験させていただきました。約1日の救急実習の間に救急車を10台ほど迎え、県立延岡病院では軽症から重症例まで幅広く豊富な症例を体験できることがわかりました。夜間当直では研修医の先生が初期の診察や検査をされており、また上級医の先生のバックアップも整っていて、非常に力の付く魅力的な研修体制だと感じました。実際に研修医の先生もとてもてきぱきとされていて、自分も1年後にはそのようになりたいと感じました。
  麻酔科では手術室で麻酔の見学をさせていただきました。実際の麻酔の手技や管理についてと共に麻酔科としての患者さんとの接し方に至るまで指導をいただきとても勉強になりました。

  また研修医の先生方には食事に連れて行っていただいたり座談会を開いていただいたりして、とても楽しくてためになる時間を過ごさせていただきありがとうございました。研修医の先生方がとても良い雰囲気の中で楽しく研修をされているのを感じました。

 最後に実際にご指導いただいた先生方や見学をするにあたってご尽力いただいた寺尾先生をはじめとするスタッフの方々には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。今回のこの経験を生かして、これから勉強していきたいと思います。

「県立延岡病院での研修を終えて」 

宮崎大学医学部附属病院、研修医1年目の森晃佑です。僕は医師として初めての職場が県立延岡病院で、救急科と麻酔科で研修させていただきました。延岡病院の救急研修では、同時に麻酔科での研修が行える、救急来院された患者さんが各科にコンサルトされた後も、患者さんの検査や処置、手術等を見学だけでなく一緒に参加させていただける、などの特徴があります。そういった部分に魅力を感じ、延岡病院での救急研修を希望しました。医師になったばかりの職場ということで、初めはなにもかもが不安でした。でも、実際に働き始めると、とても働きやすい環境であると心から感じました。救急科や麻酔科の先生方は仕事に対しても僕ら研修医への指導に対しても非常に熱心で、それでいてとても優しく、時に厳しいです。また、救急・麻酔科で研修していると、救急外来や手術室等で各科の先生方と接する機会も非常に多いですし、救急当直でも毎回各科いろんな先生と一緒に患者さんを診ることになります。その中で、各科の先生方も非常に優しく、熱心に指導してくれます。先生方だけでなく、看護師の方々やその他いろんな職種の方々もすごく優しく、僕が何もできなかったり、迷惑をかけてしまったときも快く助けてくれました。初めての職場で不安ばかりだった僕にはこういった環境の中で働き始めたことは非常に大きかったと思います。また、そういった働きやすい環境だけでなく、勉強はもちろん、たくさんの経験ができるという点もとても魅力的だと思います。救急外来では診察や各種検査を自分の手で行ったり、注射や縫合、挿管といった手技も経験させてもらえます。麻酔科でも、挿管や脊髄くも膜下麻酔等いろんな手技を教えてもらえます。挿管だけ見ても、3か月の研修で20~30症例程度経験することができました。

 研修医どうしがとても仲が良いのも延岡病院の特徴の1つだと思います。日常の研修医室ではもちろん、プライベートでもいろんなところに遊びに行ったりしてすごく楽しく過ごすことができました。

 熱心な先生方の指導の下、救急外来や救急当直で、実際に自分で患者さんを診ることや、救急・麻酔科で多くの手技を経験させてもらえたことで、3か月前の自分からすると幾分か成長できたことを実感できました。延岡病院での研修で学んだことは今後の研修でも必ず活かせると思いますし、なによりまたこの延岡病院で研修をしたいと強く思いました。

 延岡病院での研修は本当に充実したものでした。最後に、多くの研修医の先生方に延岡病院での研修をお勧めさせていただきたいと思います。

3か月間大変お世話になりました。本当にありがとうございました。