宮崎大学6年生 石川裕隆さん(2018年5月21日~6月1日)

 宮崎観光ホテルでの懇親会で、県立延岡病院(以下県延)の副院長でもある寺尾先生と隣の席に着いたことがこの実習を選んだキッカケになりました。懇親会での寺尾先生は「同年代になった時に自分はこんなに元気に話せるかな」と思う程エネルギッシュで楽しそうで、「医療とは科学と情熱の融合だ」という熱いお話や先生の経歴、宮崎の美味しい物といった雑談まで色々なお話をして頂きました。産婦をもう一度回りたい、外の病院の雰囲気も見たいという思い、そして上記の縁もあり県延産婦での実習を選びました。
 県延産婦には寺尾先生をはじめ大塚先生、山内先生、村岡先生と4人の先生方、看護師さん、医療スタッフの方々がいてみなさんとても親身です。仕事はキッチリこなしながらも互いに冗談を言って笑う場面がよく見られ和やかな雰囲気でした。実習は運良く、初日到着してすぐにお産に立ち会えて感動のスタートを切り、エコーやオペなども沢山経験することができました。エコーでは術前の腎エコーや胎児の推定体重を出すことは勿論、母親が一番見たい「赤ちゃんの顔」を妊婦さんと「お口もごもごしてますねー」などお話しながら映す練習もでき、エコーの難しさも楽しさも学ぶことができました。オペについては大学病院では中々できない積極的な参加ができました。術者と助手だけでなくオペ参加者全員の阿吽の呼吸、スピード感を大事にしている印象で、とてもスピーディに流れを止めずにオペを行なっていました。その中で産婦人科については勿論、糸結びや助手としての動きなど外科総論についても指導して頂けました。火曜は救急の当直実習もあり、小児や高齢者の方の救急搬送など産婦人科以外の症例を学ぶ機会もあり、研修医になった生活も想像して良い経験ができました。控え室や当直で研修医の先生と話す時間もあるので病院見学としても良い機会だと思います。
 また、先生方による歓迎会、延岡の産婦人科医の集会である二八会で延岡の美味しい食事も堪能できました。特に宮崎牛の、脂が甘く溶けて口の中に広がるしゃぶしゃぶが最高でした!あの瞬間、延岡産婦への道が少し開けた気がします。先生方ご馳走様でした!当初の思いが満たされ胃も満たされ、婦人の笑顔に満たされて、産婦への道も全開大!そう感じる実習だったように思います。寺尾先生はじめ産婦の先生方、県延の皆さん本当にお世話になりました、とても充実した2週間でした!ありがとうございました!