心臓血管外科(心臓血管センター)
心臓血管外科は、1998年(平成10年)の本院新築に合わせて新設された診療科です。今年で(2024年)26年目に入り、総手術症例数は5,000例を超え、開心術1,800例以上行ってきました。
県北で唯一の心臓血管外科手術を行える診療科であり、手術の必要な患者さんの最後の砦を担える様、知識の収集と技術の研鑽に努め、24時間365日体制で頑張っていきます。
診療内容
担当医師
松山、谷口
外来診療・手術日等
外来日:月曜、水曜、金曜日です。
初診は、【心臓、大血管、末梢血管:松山】が対応します。
急患につきましてはいつでもご連絡ください。
手術日:原則 火曜、木曜の週2日
主な検査と治療
虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞、心室中隔穿孔、左室破裂、乳頭筋断裂など):冠動脈バイパス
弁膜症(大動脈弁狭窄症および閉鎖不全、僧帽弁狭窄症および閉鎖不全、三尖弁疾患):弁置換術、弁形成術
大動脈瘤(胸部、腹部、末梢動脈)、大動脈解離、外傷性大動脈損傷:ステントグラフト内挿術、人工血管置換術
末梢動脈疾患(急性動脈閉塞、閉鎖性動脈硬化症、仮性動脈瘤):血栓除去術、末梢動脈バイパス術、動脈形成術、仮性動脈瘤切除・修復術
不整脈:左室自由壁破裂修復術、心臓腫瘍切除術、心房中隔欠損閉鎖術、左心耳閉鎖術、肺静脈隔離術
そのほか(心外傷、心臓腫瘍、心タンポナーデ、肺梗塞など)
データベース事業について
医療レベルの向上のためには「治療経験」の蓄積が必要ですが、一人の医師の経験では、疾病の経過予測や治療方法を選択するための情報は不足しております。
より多くの患者様の治療情報を全国もしくは世界規模で集積し、統計学的に評価分析することで、多くの医師が参照しうる一定の指針を示し、全体のレベル向上を目指すことになります。適正な分析により正しい結論を導くためには多種にわたる治療情報の蓄積が要求されます。
データベースとは、こうした情報をあらかじめ登録しておくことで後に様々な研究分析を可能にするものであります。
当科では下に示す各データベース事業に参加しております。また将来的に全国規模のデータベース作成の協力や参加が予測されます。治療情報の登録に際して事前に承諾はいただいておりませんが、これらは患者さんの自由な意思に基づいて行われることを前提にしておりますので、参加されたくない場合にはデータ登録を拒否していただくことが可能です。また登録を拒否されたことで、日常の診療等において患者さんが不利益を被ることは一切ありませんのでご安心下さい。
プライバシーへの配慮
データの取り扱いに際しては秘密保守に厳重な注意を払っております。個人を特定できる形での情報公開、データの持ち運びは一切行いません。
現在参加中および参加予定のデータベース
1)JCVSD(心臓血管外科手術に関する全国データベース)
2)NCD(日本外科学会主催の外科症例データベース)
3)JRAD(急性大動脈解離に関する全国データベース)
令和元年6月
文責:心臓血管外科 医長 松山正和
問い合わせ
宮崎県立延岡病院 心臓血管外科 松山正和
住所:宮崎県延岡市新小路2-1-1 電話:0982-32-6181(代表)