地域医療科

 宮崎県は、九州で唯一の医師少数県で、今回の報告でも全国33位であり、医師少数県から抜け出すことができませんでした。また県内にある7医療圏の医師偏在は著しく、宮崎市を中心とした宮崎東諸県医療圏は、全国でもトップランクの『医師多数区域』でありますが、県立延岡病院が対応している延岡西臼杵、日向入郷医療圏は、全国でもトップランクの『医師少数区域』に認定されています。その『医師少数区域』の唯一の三次病院である県立延岡病院は、この地域の医療の砦として、多くの医療機関との連携の中で成り立っていて、そして大きな信頼と期待が寄せられていることがわかります。

 地域医療科の目標は、地域において総合的に診ることのできる医療人を育成することにあります。この延岡の地で、広く社会に貢献して心豊かで思いやりのある医療人、具体的には、地域医療を実践することを通してその地域で必要な医療をコーディネートできる人材を育成することであると考えています。

県立延岡病院において、適切な医療安全管理を推進し、もって医療事故の防止に努めるために、「医療安全管理室」を設置しています。「医療安全管理室」には、副院長(安全管理室長)および専従の医療安全管理者(看護師長)が配置されています。各部署には医療安全担当者が配置されており職員一丸となって、安全な医療の確保に努めています。

また、組織的な安全の取り組みの一環として、医療安全管理委員会・リスクマネジメント委員会を開催し、より安全な医療システムの構築に努めています。
さらに、医療安全の講習会・研修会を開催し、スタッフ一人ひとりの医療安全の意識の向上に努めています。

 主な業務

  1. 医療安全対策の立案、実施、評価に関すること
  2. 各部門における医療安全対策の実施状況、業務改善に関すること
  3. 各部門のリスクマネージャーへの支援に関すること
  4. 医療安全対策の体制確保のための各部門との調整に関すること
  5. 医療安全対策に係わる患者・家族の相談に関すること
  6. 医療安全対策に係わるマニュアル及び、ガイドラインの策定等に関すること

医療安全管理室では医療安全に関する相談を受け付けております。
ご希望の方は「医療安全管理室」までお知らせください。

研修会風景