6名の医師で一般診療、救急対応を行っています。

診療内容

 外来:月、火、木の午前中に行っています。
 入院:病棟は6階西病棟47床です。
 手術:骨折など一般外傷を中心に、人工股関節や人工膝関節手術、脊椎手術など多岐におこなっています。R5年度の手術件数は752件でした。
 当院で対応できない疾患もありますが、大学病院の先生と連携しながら、より専門的な医療を提供できるようスタッフ一丸となって努力していきたいと思います。

 化学療法センターは、入院をせずに通院でがん化学療法が受けられる治療室のことです。通院で治療をおこなうことで、仕事や家庭生活との両立ができ、生活の質を維持することができます。当院は、平成18年4月にベッド数9床で開設し、当時は毎月延べ50~80名ほどの患者さんの治療を受け入れていました。年々、治療される患者さんが増え、令和5年10月に化学療法センターが開設しました。今では月280名ほどの患者さんの治療をさせていただいております。

 ベッド数が20床(ベッド15床、リクライニングチェアー5床)で対応しています。センター内には、ご家族待合室や相談室、薬剤調整室、患者さん用トイレ2ヶ所(オストメイト対応)を設けています。各ベッド・チェアーにはテレビの設置、室内はWi-Fi環境を整えていますので、点滴治療の長い方でも快適に過ごすことができます。

 化学療法中は、身体的苦痛を伴うこともあります。患者さんやご家族が日々の生活を大事にしながら、より安全・安楽に治療を受けることができるように、医師・看護師・薬剤師・がん看護専門看護師・管理栄養士・患者支援センターなどの多職種との連携を図りサポートさせていただきます。

【化学療法センターでの治療対応科】

呼吸器内科、呼吸器外科、血液内科、消化器内科、消化器外科、泌尿器科、婦人科、脳神経外科、整形外科

【スケジュール】

平日  午前9時~17時(午前15名、午後8名)

 現在、宮崎県北地域で唯一耳鼻咽喉科の入院・手術がおこなえる施設であり、常勤医1名体制で診療をおこなっています。

 月・火・木・金曜日が外来診療日で、水曜日が手術日です。また、月曜日の午後は補聴器・難聴外来、火・金曜日の午後は嚥下機能評価外来(院内コンサルタントのみ)もおこなっています。宮崎大学病院難聴支援センターから言語聴覚士の先生を派遣していただき、小児の聴力評価や補聴器フィッティングなどの難聴支援が当院でも可能となっております。手術は、一般的な耳鼻咽喉科の小手術の他に、内視鏡下鼻副鼻腔手術(副鼻腔炎に対する手術)や手術用顕微鏡下におこなう鼓室形成術(中耳炎に対する手術)にも力を入れています。

 今後も、宮崎県北地域の皆さんによりよい医療を提供できるように精進してまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

2018年10月より新たに開設いたしました。当科は呼吸器外科と協働しシームレスに検査・治療を行っています。
また、当科は県北唯一の呼吸器学会認定施設、県内唯一のアレルギー専門医教育施設となっており、宮崎県における呼吸器およびアレルギー専門医を養成する教育施設となっています。

診療内容

呼吸器内科・アレルギー内科では、咳、痰、息切れ、喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼー)、血痰、胸痛、発熱、アナフィラキシーなどの呼吸器症状のある方、健康診断や人間ドックの胸部レントゲン写真やCT検査、肺機能検査などで異常を指摘された方の精密検査を対象に診療をおこなっています。
対象となる病気は、気管支喘息・アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)、肺腫瘍(原発性肺がん、転移性肺がん、肺良性腫瘍)、縦隔腫瘍、胸膜中皮腫、間質性肺疾患(間質性肺炎、肺線維症、じん肺、過敏性肺炎、サルコイドーシス)、膠原病関連肺疾患、呼吸器感染症(気管支炎、肺炎、誤嚥性肺炎、肺化膿症、結核・非結核性抗酸菌症などの抗酸菌感染症、肺真菌症)、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎、胸膜疾患(気胸、胸水、膿胸)、急性・慢性呼吸不全など多岐にわたります。
診断・治療につきましては、エビデンスに基づいた最新の医療を提供しています。また、患者さんに対して十分な説明をおこない、必ず同意のもとで(インフォームド・コンセント)医療を提供しております。すべての診療は、医師・看護師・薬剤師・理学療法士などのメディカルスタッフが常に連携を取りながらおこなっております。

おもな診療内容

気管支喘息

発作性の咳や喘鳴、息切れが主な症状です。肺機能検査(スパイロメータ・モストグラフ・呼気ガスNO検査)やピークフローモニタリング、喀痰検査などから肺や気道の炎症状態を評価し、個々の患者に応じた治療をおこなっています。気管支拡張薬やステロイド薬などの治療薬の吸入手技やピークフロー測定などの指導を医師がおこない治療効果の確認をおこない患者教育、指導に力を入れています。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性の咳・痰や息切れが徐々に進行する病気で、ほとんどの場合、喫煙が原因です。気管支喘息との鑑別が難しく、スパイロメータ・モストグラフ・呼気ガスNO検査を用いた肺機能検査で診断および重症度を評価します。喫煙者の場合には禁煙指導を行い、次に重症度に応じて気管支拡張剤吸入などの薬物治療をおこないます。慢性呼吸不全による低酸素血症の患者さんには在宅酸素療法をおこいます。

肺がん、縦隔腫瘍、胸膜中皮腫(呼吸器外科のホームページ参照)

呼吸器外科と協働して診療をおこなっています。症状として咳や血痰がありますが、無症状のことも多く早期発見が難しい病気です。経気管支生検、超音波ガイド下生検(EBUS-TBA)、エコー・CTガイド下生検にて組織診断をおこない手術可能と診断した場合には、呼吸器外科にて外科治療をおこないます。また、手術不能の場合には、組織の遺伝子検査に基づいたがん化学療法や放射線治療をおこなっています。全身状態の安定しているかたは、外来通院をしながら当院の外来化学療法室で治療を継続します。また、がん性疼痛などに対する緩和ケアには、がんと診断された直後から積極的におこなっています。肺がん診療の詳細については呼吸器外科のホームページもご参照ください。

間質性肺炎、肺線維症、膠原病肺、サルコイドーシス、過敏性肺炎

進行性の息切れや持続する咳を主症状とする疾患であり、近年、検診により発見されることも多くなっています。病歴や身体所見、胸部CT検査により肺病変の詳細な解析をおこいます。診断確定のため、通常は気管支鏡検査をおこいますが、それでも診断が困難な場合には、呼吸器外科の協力のもと外科的肺生検をおこないます。進行性の場合には、ステロイド薬、免疫抑制薬、線維化抑制剤薬を中心とした治療を導入し肺機能の改善や安定化を目指します。

肺炎、気管支炎、気管支拡張症、抗酸菌感染症、胸膜炎

発熱、咳、痰、胸痛、息切れなど様々な症状が出現します。胸部レントゲン写真や胸部CT検査により病変の広がりや局在を評価し、喀痰検査や血液培養検査、尿による病原菌抗原検査などから感染症の原因同定を行います。細菌検査室や抗菌薬適正使用推進チーム(AST)と連携することで原因に応じた適切な抗菌薬選択により治療を行います。また、高齢者の誤嚥性肺炎については、呼吸サポートチームや耳鼻咽喉科、歯科口腔外科、言語聴覚士による嚥下機能の評価や治療および予防といった治療をおこなっています。

ニコチン依存症(禁煙外来)

習慣性の喫煙は、ニコチン依存症という病気です。また喫煙は、肺癌やCOPD、心筋梗塞、脳卒中など様々な病気の危険因子となります。当院では、各診療科と連携し禁煙治療を行っております。

外来診察予定表

 
呼吸器
(新患)

清水

味志 天神 児嶋
呼吸器
(再診)
天神 児嶋 山口 再診担当医 味志

特殊診察等

  • (水)(金)午後・・・気管支鏡検査

 当院の外科では、良性・悪性の消化器疾患や乳がんの診断と治療(手術・内視鏡・化学療法・放射線治療) や小児外科領域の治療も行っています。 食道、胃から大腸、肛門までの消化管と肝、胆、膵に関する消化器外科以外に乳腺外科や鼠径ヘルニアや虫垂炎等の小児外科まで対応しています。

診療内容

 外科で取り扱う疾患は食道癌、胃癌、大腸癌、直腸癌、肝臓癌、胆膵癌などの悪性疾患や良性疾患は鼠径・大腿・閉鎖孔等のヘルニアや胆石や救急疾患として消化管穿孔等による腹膜炎や虫垂炎、腸閉塞について対応いたします。 診断や治療方針は当院消化器内科と外科との間で治療前検討会をおこない決定されます。 手術が必要な疾患は手術をおこないますが、比較的早期の胃癌や大腸癌、直腸癌は近年腹腔鏡手術の比率が増加しています。 また虫垂炎や胆のう結石症のほとんどは腹腔鏡手術が可能です。 腹腔鏡手術は傷も小さく痛みも軽く、体に優しい治療であるため、その長所を十分生かした治療を目指して行きます。 抗がん剤や内分泌療法や放射線治療をおこなうことにより、手術ができなかった悪性腫瘍が縮小して手術可能となる症例も多数経験しており、病態に応じた集学的治療もおこなっております。 総胆管結石や手術ができない悪性腫瘍による胆道狭窄、消化管閉塞に対する内視鏡下治療(結石除去やステント留置)もおこなっています。また大腸癌による閉塞に対してはステント留置をおこなってから手術をおこなっており、以前のように人工肛門を造設することがほとんどなくなりました。

専門分野・特色

 当院は日本外科学会・日本消化器外科学会・日本消化器病学会日・日本消化器内視鏡学会・日本乳癌学会・日本がん治療機構の認定修練施設です。 専門性を持った検査と内視鏡治療や手術がおこなうことができます。 学会報告や論文作成等の学術活動も県内有数の業績をあげています。

 循環器内科は2003年に内科から独立し、心臓専門の診療科(内科)として当初2名体制で誕生しました。一時の医師不足による危機的状況も乗り越え、2014年4月より5名体制となり、2019年には心臓脳血管センターも開設され、さらに2名増員となり現在は7名体制となっております。
 心臓血管センター(循環器内科)では、心臓血管外科と協働して、24時間体制で急性期患者さんの治療を行っており、年間の入院患者数は、約1100人、平均在院日数約8日、手術ではPCI数は約460例、ペースメーカ植込み約130例で推移しております。
 2020年からカテーテルアブレーションを開始し、年間60例施工しています。
当科は県北唯一の循環器内科の基幹施設であることもあり、日本循環器学会、および、日本心血管インターベンション治療学会から研修施設に指定されております。

診療内容

1.外来 月、火、水、木、金の午前中
月、水の午後(ペースメーカー外来)
2.手術日 ペースメーカ手術:平日(月~金)
カテーテル治療:平日(月~金)

主な治療対象

 疾患名  関連する疾患
 虚血性心疾患  急性心筋梗塞、不安定狭心症、陳旧性心筋梗塞、狭心症など
 不整脈  心房細動、心房粗動、上室性頻拍、WPW症候群、心室期外収縮、心室頻拍
心室細動(ブルガダ症候群)、房室ブロック、洞不全症候群など
 血管疾患  深部静脈血栓症など
 弁膜症  大動脈弁膜症、僧帽弁膜症、三尖弁膜症など
 心筋疾患  特発性心筋症、肥大型心筋症、拡張型心筋症、急性心筋炎など
 その他  急性心不全、慢性心不全、先天性心疾患、心臓腫瘍、心膜疾患など

本院は日本内科学会認定教育施設(県内3施設)に指定されています。
また、当科は日本循環器学会研修施設(県内7施設)、日本心血管インターベンション治療学会研修施設(県内3施設)に指定されています。心不全・急性冠症候群の記述統計算出研究の実施について本院は日本内科学会認定教育施設(県内3施設)に指定されています。
また、当科は日本循環器学会研修施設(県内7施設)、日本心血管インターベンション治療学会研修施設(県内3施設)に指定されています。

オプトアウトについて

通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い、実施します。
臨床研究のうち、患者への侵襲や介入がなく、診療情報等の情報のみを用いる研究や、余った検体のみを用いる研究は、国が定めた指針(『人を対象とする医学系研究に関する倫理指針』)に基づき、対象となる全員の方から個別に、直接同意を得ることはしておりません。研究に関する情報を公開し、さらに拒否の機会を保障するようにしております。これを「オプトアウト」と言います。

当科でオプトアウトを行っている臨床研究は下記の通りです。研究への協力を希望されない場合はお知らせください。

心臓血管外科は、1998年(平成10年)の本院新築に合わせて新設された診療科です。今年で(2024年)26年目に入り、総手術症例数は5,000例を超え、開心術1,800例以上行ってきました。

県北で唯一の心臓血管外科手術を行える診療科であり、手術の必要な患者さんの最後の砦を担える様、知識の収集と技術の研鑽に努め、24時間365日体制で頑張っていきます。

診療内容

  1. 外来日:月曜、水曜、金曜日です。
    初診は、【心臓、大血管、末梢血管:松山】が対応します。
    急患につきましてはいつでもご連絡ください。
  2. 手術日:原則 火曜、木曜の週2日
  3. 対応疾患
    虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞、心室中隔穿孔、左室破裂、乳頭筋断裂など)、弁膜症(大動脈弁狭窄症および閉鎖不全、僧帽弁狭窄症および閉鎖不全、三尖弁疾患)、大動脈瘤(胸部、腹部、末梢動脈) 、大動脈解離、外傷性大動脈損傷、急性動脈閉塞、閉鎖性動脈硬化症、そのほか(心外傷、心臓腫瘍、心タンポナーデ、肺梗塞など)

データベース事業について

医療レベルの向上のためには「治療経験」の蓄積が必要ですが、一人の医師の経験では、疾病の経過予測や治療方法を選択するための情報は不足しております。
より多くの患者様の治療情報を全国もしくは世界規模で集積し、統計学的に評価分析することで、多くの医師が参照しうる一定の指針を示し、全体のレベル向上を目指すことになります。適正な分析により正しい結論を導くためには多種にわたる治療情報の蓄積が要求されます。
データベースとは、こうした情報をあらかじめ登録しておくことで後に様々な研究分析を可能にするものであります。
当科では下に示す各データベース事業に参加しております。また将来的に全国規模のデータベース作成の協力や参加が予測されます。治療情報の登録に際して事前に承諾はいただいておりませんが、これらは患者さんの自由な意思に基づいて行われることを前提にしておりますので、参加されたくない場合にはデータ登録を拒否していただくことが可能です。また登録を拒否されたことで、日常の診療等において患者さんが不利益を被ることは一切ありませんのでご安心下さい。

プライバシーへの配慮

データの取り扱いに際しては秘密保守に厳重な注意を払っております。個人を特定できる形での情報公開、データの持ち運びは一切行いません。

現在参加中および参加予定のデータベース

1)JCVSD(心臓血管外科手術に関する全国データベース)
2)NCD(日本外科学会主催の外科症例データベース)
3)JRAD(急性大動脈解離に関する全国データベース)

令和元年6月
文責:心臓血管外科 医長 松山正和

問い合わせ

宮崎県立延岡病院 心臓血管外科 松山正和
住所:宮崎県延岡市新小路2-1-1 電話:0982-32-6181(代表)

 当院内科では主に呼吸器疾患、腎臓疾患、血液疾患、消化器疾患を中心に診療しています。

診療内容

分野別担当医師

  • 呼吸器病: 山口、天神、味志、児嶋
  • 腎臓病: 西園、宮田、久嶋
  • 血液病: 外山
  • 消化器病:市成、小野、林

主な検査治療

  • 呼吸器病: 気管支鏡検査、呼吸機能検査
  • 腎臓病: 血液透析、腹膜透析、内シャント形成術
  • 血液病: 骨髄穿刺
  • 消化器病:上下部消化管内視鏡検査、腹部超音波検査、内視鏡による大腸・胃ポリープ切除術

専門分野・特色

 当院は日本内科学会認定教育病院、日本呼吸器学会認定施設、日本血液学会認定施設、日本アレルギー学会認定教育施設となっています。

※消化器内科は現在、肝臓専門医が不在のため、肝疾患のご紹介、診療は承れません。

臨床研究:研究情報の公開(オプトアウト)

 通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。
 臨床研究のうち、研究対象者(患者さん)への侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、研究対象者(患者さん)お一人ずつから、必ずしも直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開し、さらに拒否の機会を保障することが必要とされております。このような手法を「オプトアウト」と言います。

 当科でオプトアウトを用いた研究は下記の通りです。
 なお、研究への協力を希望されない場合は、研究担当者までお知らせ下さい。

<研究課題名>
日常診療においてイブルチニブ治療を受けた日本人慢性リンパ性白血病患者を対象とした観察研究(CLL-Orbit

延岡病院_オプトアウト情報公開文書_Ver2.0