歯科口腔外科

 常勤医3名、看護師2名、歯科衛生士3名で日々の診療をおこなっております。

診療内容

 外来診療日は、火〜金曜日(月曜日、および木曜日午後は手術日)です。

 当科外来での主な診療内容は、腫瘍、・嚢胞・膿瘍・埋伏歯・顎関節症・顎関節脱臼・外傷(骨折、軟組織損傷、歯牙脱臼)・三叉神経痛・口腔粘膜疾患などで、また当院入院中、あるいは全身疾患のある方の口腔ケアもおこなっております。

 入院については、腫瘍・嚢胞・膿瘍・外傷・先天奇形・唾液腺疾患などを中心におこなっております。
 また、悪性腫瘍に対する集学的治療(手術・化学療法・放射線療法)もおこなっております。

専門分野・特色

(公社)日本口腔外科学会関連研修施設

歯科臨床研修医の募集について

県立延岡病院では、研修歯科医を募集しています。
 →詳しくはこちらをご覧ください。

 当院リハビリテーション科は、理学療法士10名、作業療法士5名、言語聴覚士3名、リハビリ助手4名、受付クラーク2名の24名体制にて、入院患者様を主とした急性期リハビリテーションをおこなっています。

診療内容

 当院は県北地域の中核病院として、全診療科を対象に、発症・術後早期からの急性期リハビリテーションを実施しています。ICU・HCU・一般病棟から早期離床を開始し、身体状況に応じて、リハビリテーションセンターや心臓リハビリテーション室にて介入しています。

施設基準

  • 心大血管疾患リハビリテーション(Ⅰ)
  • 脳血管疾患リハビリテーション(Ⅰ)
  • 廃用症候群リハビリテーション(Ⅰ)
  • 運動器リハビリテーション(Ⅰ)
  • 呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)
  • がん患者リハビリテーション
  • 摂食機能療法

資格取得一覧

認定理学療法士(運動・発達障害)・心臓リハビリテーション指導士・3学会合同呼吸療法認定士・認知症ケア専門士・宮崎地域糖尿病療養指導士・日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士・福祉住環境コーディネーター2級・がんのリハビリテーション研修会修了・臨床実習指導者講習修了・ICLSコース修了

専門分野・特色

 チーム医療として、回診(脳神経外科・整形外科)、カンファレンス(内科・循環器内科・心臓血管外科・各科病棟・排尿自立・レントゲン・嚥下・ケース)、ラウンド(呼吸ケアサポートチーム・緩和ケア・栄養サポートチーム・認知症ケア)等、施設基準にあわせて各部門と密にコミュニケーションを図りながらリハビリテーションを進めています。

臨床工学技士とは

 人の呼吸・循環・代謝に関わる生命維持管理装置の操作と、人工呼吸器や輸液ポンプなど各種医療機器を安心して使用できるように保守点検などをおこなう医療機器の専門医療職です。
 現在、当院の臨床工学科は13名のスタッフが在籍しており、人工心肺業務、補助循環業務、血液浄化業務、心臓カテーテル検査業務、手術室業務、ペーメーカ関連業務、カテーテルアブレーション業務並びに院内医療機器の保守管理業務をおこなっており、医師・看護師・医療スタッフと連携を図りチーム医療をサポートしています。
 夜間・休日はオンコール体制をとっており、24時間対応できるようになっています。また、学会等への参加や演題発表をおこない、日々レベルの向上と、安全・安心な医療を提供することに努めています。

手術室業務

 手術室では、人工心肺、誘発電位測定{運動誘発電位(MEP)モニタリング、体性感覚電位(SEP)モニタリング}、ペースメーカー植え込み時の立ち合い、血液浄化、心臓血管外科や整形手術での自己血回収装置の操作、手術機器の保守管理をおこなっています。また手術中の機器トラブル時には迅速な対応、手術の安全かつ円滑に進行することを心がけ、医師・手術室スタッフと協力しながら業務をおこなっています。

人工心肺

 心臓の手術(冠動脈疾患や弁膜症、大血管等)の際に必要な心臓や肺の働きの代わりを行う装置(人工心肺)や、心臓を保護しながら停止させる心筋保護液装置の操作や管理をおこなっています。

腹部大動脈ステントグラフト内挿術(EVAR)

腹部大動脈ステントグラフト内挿術(TEVAR)

 EVAR・TEVARは大動脈瘤や大動脈解離に対して、開胸や開腹をおこなわずに治療する低侵襲の手術になります。

 臨床工学技士は清潔野に入り医師の補助業務をおこなっています。

誘発電位モニタリング{運動誘発電位(MEP)・体性感覚電位(SEP)}

 誘発電位モニタリングは、脳神経外科の手術の際に、手術により障害される可能性のある脳機能及び脳神経機能をモニタリングすることにより、術後の運動麻痺や体性感覚の機能障害を回避するためにおこなっています。

ペースメーカー植え込み時の立ち会い

 ペースメーカー植え込み時に、ペースメーカーの設定やデータの管理をおこなっています。
 ペースメーカー植え込みをされた患者さんの設定の定期チェックなども外来でおこなっています。

ペースメーカーリード除去の立ち会い

ペースメーカーのリードは経年劣化や摩耗による断線、免疫力低下によるリード感染が発生した場合リード抜去をおこなう必要があります。

抜去時、リードと生体組織が癒着しているとエキシマレーザーなどを使用して癒着を剥離していきます。

臨床工学技士は抜去術に立ち会い、ペースメーカーの設定管理や補助循環装置のスタンバイをおこなっています。

自己血回収装置の操作

 心臓血管外科の心臓手術や、腹部大動脈瘤の人工血管置換術、整形外科の人工股関節置換術など手術中に出血を伴う手術に使用しています。術野の出血を清潔に回収し、遠心分離を行い濃縮・洗浄し、洗浄赤血球として自己血輸血します。そのため、他家血の輸血量を減らすことができ、輸血による合併症等のリスクも低くなります。手術の進行状況や患者さんの全身状態を判断しながら操作、すぐに自己血輸血が出来るようにしています。

手術機器の保守管理

 手術室では多くの医療機器が使用されています。
 手術の際に安全に使用できるように、麻酔器・無影灯ベッドサイドモニタや電気メスの始業点検や定期点検などの保守管理をおこなっています。

補助循環業務

 急性冠症候群(ACS)や心原性院外心停止等に対し、体外循環式心肺蘇生法(ECPR)として使用する補助循環装置は自己の心機能が回復するまでの間、一時的に心臓と肺の機能を補助・代行する装置です。補助循環には、心臓が血液を全身に送り出すための圧力を補助する大動脈内バルーンパンピング(IABP)と、心臓が血液を全身に送り出すポンプ機能と、酸素と二酸化炭素を交換する肺の機能の補助をおこなう体外式膜型人工肺(ECMO)、ポンプが内蔵されたカテーテルを心臓内に挿入し、心臓から血管内に血液を送り出す補助循環用ポンプカテーテル(IMPELLA)があります。症例によっては、ECMO+IABPやEVMO+IMPELLA(ECPELLA)といった補助循環装置を併用するものもあり、臨床工学技士がそれらの操作及び管理をおこなっています。

心臓カテーテル検査業務

 心臓カテーテル検査・治療では、心臓の栄養血管である冠動脈や心臓の動き、不整脈の原因などを調べるためにおこなう検査の補助業務や、急性心筋梗塞や狭心症の治療をおこなう際の補助業務をおこなっています。
また、医師の補助業務をおこなうと共に補助循環装置(IABP・ECMO・IMPELLA)を使用する際の操作や管理をおこなっています。

カテーテルアブレーション業務

 カテーテルアブレーションとは心筋組織をカテーテルで焼灼し、不整脈の原因となる異常な電気興奮を遮断する治療になります。臨床工学技士の業務としては、心内心電図解析装置及びプログラム刺激装置の操作、三次元マッピングシステムの操作をおこない治療のサポートをおこなっています。

心臓植え込みデバイス業務

 平成23年度より心臓植え込みデバイス業務を開始、ペースメーカープログラマー(ペースメーカー解析 装置)を使用し、循環器内科・心臓血管外科外来でペースメーカー、植え込み型除細動器(ICD)や両室ペーシング機能付植え込み型除細動器(CRT-D)の定期的な確認を、医師の指示のもと実施しています。また、遠隔モニタリングシステムを活用し、自宅にいながらリードやバッテリーなどの不具合、不整脈並びに治療内容を早期に病院で確認しています。

血液浄化業務

 血液浄化業務としては、持続的血液透析濾過(CHDF)、持続的血液濾過(CHF) 、持続的血液透析(CHD)、血漿交(PE)、血漿吸着(PA)、直接血液還流(HA)、二重濾過血漿交換(DFPP)等をおこなっています。
難治性腹水の症例に対しては、腹水濾過濃縮再静注(CART)も施行しています。人工透析室業務では、透析液の水質管理や透析機器のメンテナンス、穿刺業務や透析中のトラブル対応をおこない、安全な透析治療をおこなえるように日々努めています。

機器管理業務

 臨床工学科では、機器管理システムを用いて、バーコードリーダーを使用した貸出・返却をおこなっています。機器管理システムには院内にある医療機器(約3,500台)が登録されています。人工呼吸器、輸液・シリンジポンプ、除細動器、低圧持続吸引器等の日常点検や定期点検をおこない安全に使用できるように努めています。また、院内のME機器のトラブル対応にも取り組んでいます。

患者搬送

 当院では補助循環装置を装着したまま他院へ搬送されるケースがあり、細心の注意が必要となります。臨床工学技士が搬送に介入し、補助循環装置の操作およびトラブル対応をおこなっています。

勉強会 OJT

 医療機器を使用するのは、主に医師や看護師であり、使用するにために正しい使用方法やトラブル時の対処方法を熟知していなければ、医療事故につながる危険性があります。当院では、入職者を対象に輸液・シリンジポンプ、人工呼吸器等の学習会や、関連病棟には急性血液浄化や補助循環装置等の勉強会も開催しています。

実習生の受け入れ

 臨床実習生の受け入れとして、九州保健福祉大学 保健科学部 臨床工学科の臨床実習指導をおこなっています。臨床実習を通じて地域医療や後進育成に尽力しています。

 脳神経外科領域の疾患全般にわたり特殊検査・手術を含めた急性期の専門治療を行っています。

診療内容

代表的疾患

  • 脳血管障害
    脳出血、くも膜下出血(破裂脳動脈瘤が主な原因)、一部の脳虚血疾患(脳梗塞、一過性脳虚血発作など)で手術効果のあるもの。
  • 脳腫瘍
    脳実質(脳そのもの)から発生するもの、脳を包む髄膜より発生するもの、脳以外の部位の癌が頭蓋内に転移するもの(転移性脳腫瘍)、下垂体腫瘍、松果体腫 瘍、脊髄に発生するものなど。
  • 小児脳神経外科
    先天性・二次性水頭症、二分脊椎(頭や背中に瘤を形成するもの)など。

脳神経外科の主な症状

  • 意識障害(眠り込んで眼が開かない、ぼーっとしている)、頭痛、めまい、嘔吐、けいれん、麻痺(顔、手足に力が入らない)、手足のしびれ、複視(ものが二つに見える)、視野障害(見える範囲がせまくなった)、言語障害(しゃべりかたがおかしい、ことばがでない、ことばの理解が悪い)、歩行障害、顔面が痛い、痴呆の急速な進行

神経放射線診断

  • 単純X線診断、CT(コンピューター断層撮影)、3D-CT(三次元CT)、MRI(磁気共鳴画像)、SPECT(脳血流シンチ)、脳血管撮影などがあります。

外来診療日  月 水 金(午前)
予定手術日  火 木

救急診察は常時対応しますので、脳神経外科外来(時間外は救急外来)を通じてご連絡ください。

専門分野・特色

 当院は、日本脳神経外科学会専門医認定訓練施設に指定されています。

 すべての患者さんに手術が必要なわけではありません。手術の効果とリスクを十分検討し、患者さんにとって最も有益な治療を選択します。

 くも膜下出血を起こす前の未破裂脳動脈瘤の治療、脳腫瘍の先端治療(手術・化学療法・放射線療法などを組み合わせた集学的治療)を行ない、重症頭部外傷に対する集中治療(手術・薬物による脳保護療法と呼吸循環管理・体温管理)を積極的に行っています。

 また、リハビリ科の協力のもと早期リハビリや栄養管理科と協力し脳卒中再発予防の栄養指導、高齢者に対する退院後のケアー(在宅・施設入所)の相談を行っています。

 宮崎県は、九州で唯一の医師少数県で、今回の報告でも全国33位であり、医師少数県から抜け出すことができませんでした。また県内にある7医療圏の医師偏在は著しく、宮崎市を中心とした宮崎東諸県医療圏は、全国でもトップランクの『医師多数区域』でありますが、県立延岡病院が対応している延岡西臼杵、日向入郷医療圏は、全国でもトップランクの『医師少数区域』に認定されています。その『医師少数区域』の唯一の三次病院である県立延岡病院は、この地域の医療の砦として、多くの医療機関との連携の中で成り立っていて、そして大きな信頼と期待が寄せられていることがわかります。

 地域医療科の目標は、地域において総合的に診ることのできる医療人を育成することにあります。この延岡の地で、広く社会に貢献して心豊かで思いやりのある医療人、具体的には、地域医療を実践することを通してその地域で必要な医療をコーディネートできる人材を育成することであると考えています。

 循環器内科は2003年に内科から独立し、心臓専門の診療科(内科)として当初2名体制で誕生しました。一時の医師不足による危機的状況も乗り越え、2014年4月より5名体制となり、2019年には心臓脳血管センターも開設され、さらに2名増員となり現在は7名体制となっております。
 心臓血管センター(循環器内科)では、心臓血管外科と協働して、24時間体制で急性期患者さんの治療を行っており、年間の入院患者数は、約1100人、平均在院日数約8日、手術ではPCI数は約460例、ペースメーカ植込み約130例で推移しております。
 2020年からカテーテルアブレーションを開始し、年間60例施工しています。
当科は県北唯一の循環器内科の基幹施設であることもあり、日本循環器学会、および、日本心血管インターベンション治療学会から研修施設に指定されております。

診療内容

1.外来 月、火、木、金の午前中
2.手術日 ペースメーカ手術:平日(月~金)
カテーテル治療:平日(月~金)

主な治療対象

 疾患名  関連する疾患
 虚血性心疾患  急性心筋梗塞、不安定狭心症、陳旧性心筋梗塞、狭心症など
 不整脈  心房細動、心房粗動、上室性頻拍、WPW症候群、心室期外収縮、心室頻拍
心室細動(ブルガダ症候群)、房室ブロック、洞不全症候群など
 血管疾患  深部静脈血栓症など
 弁膜症  大動脈弁膜症、僧帽弁膜症、三尖弁膜症など
 心筋疾患  特発性心筋症、肥大型心筋症、拡張型心筋症、急性心筋炎など
 その他  急性心不全、慢性心不全、先天性心疾患、心臓腫瘍、心膜疾患など

本院は日本内科学会認定教育施設(県内3施設)に指定されています。
また、当科は日本循環器学会研修施設(県内7施設)、日本心血管インターベンション治療学会研修施設(県内3施設)に指定されています。心不全・急性冠症候群の記述統計算出研究の実施について本院は日本内科学会認定教育施設(県内3施設)に指定されています。
また、当科は日本循環器学会研修施設(県内7施設)、日本心血管インターベンション治療学会研修施設(県内3施設)に指定されています。

オプトアウトについて

通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い、実施します。
臨床研究のうち、患者への侵襲や介入がなく、診療情報等の情報のみを用いる研究や、余った検体のみを用いる研究は、国が定めた指針(『人を対象とする医学系研究に関する倫理指針』)に基づき、対象となる全員の方から個別に、直接同意を得ることはしておりません。研究に関する情報を公開し、さらに拒否の機会を保障するようにしております。これを「オプトアウト」と言います。

当科でオプトアウトを行っている臨床研究は下記の通りです。研究への協力を希望されない場合はお知らせください。

診療内容

 当センターに救急車で搬送された患者さんの急性期の治療をおこないつつ、各診療科の先生方と協力しながら専門的診療を提供します。そのなかで救命救急科が専門とする多発外傷、重症外傷、急性薬物中毒、重症感染症、重症熱傷などの領域はわれわれが主治医となり入院診療を担当します。

 当センターは県北で唯一の救命救急センターであり、延岡市、西臼杵郡、門川町、日向市、東臼杵郡の人口約23万人の救急医療の基幹施設として位置付けられています。また、甚大な被害が予想される南海トラフ地震の際にも災害医療の拠点病院に位置付けられています。
 それ故、スタッフは『For Northern MIYAZAKI』を合言葉に、県北の救急災害医療を背負うという覚悟をもって救命救急センター業務に従事しています。

  病院の食事は、患者さんの治療の一環としてとても大切な役割を果たしています。
 そのため、医師の適切な指導のもと、患者さんがおいしく食事をしていただけるよう、管理栄養士・調理師等スタッフが日々努力を重ねています。
 また、退院後の食生活が適切に続けられるよう、個人の生活スタイルに沿った具体的な栄養食事相談などを実施しています。

基本方針

  1. 安全な食事
    衛生的で安全な食事を提供します。
  2. おいしい食事
    患者さんひとりひとりの栄養状態や身体状況、嗜好に配慮したおいしい食事の提供に努めます。
  3. 栄養管理は治療の基本
    治療効果を高める食事を提供するために、私達は自己の資質の向上に努めます。

食事について

 大量調理施設マニュアルに沿って、万全な衛生管理体制を目指しています。

 特別食の方、食物アレルギーのある方、食欲のない方、噛めない・飲み込めない方などに、管理栄養士がベッドサイドで直接患者さんとお話しし、食事の工夫を図っています。
 食事摂取が困難な患者さんには、栄養アセスメントをおこない、食事内容の変更や経腸栄養剤の併用などで栄養状態の改善を図り、治療効果を高める栄養管理に努めています。
 また、調理師も一緒に定期的に病棟を訪問し、患者さんのご意見を伺いながらおいしく喜んで食べていただける食事づくりに努めています。

  • 一日の食事数     :約750食
  • 食事の種類     :約230食+個別対応食
  • 食事時間     :朝食8時・昼食12時30分・夕食18時
一般食 基本食 軟食1 流動食 ミキサー食 嚥下食
高蛋白食 小児基本食 幼児食 離乳食(前・中・後期) ミルク 食欲不振食 検査食等
特別食 軟食2 五分食 三分食 分食(術後) 低残渣食 嚥下4塩分調整食 エネルギーコントロール食 低蛋白食 蛋白調整食 カリウム蛋白調整食 小児蛋白調整食 脂肪調整食等

特別メニュー

基本食の患者さんを対象に、水・木・土曜日の朝食と昼食で特別メニューを選択することができます。
なお、特別メニューを選ばれた場合、別途料金が必要となります。

朝食

通常メニュー例
ご飯、味噌汁、きざみ昆布の煮物、もろ胡瓜、牛乳

通常メニュー例
黒糖パン、パンプキンスープ、目玉焼き、サラダ、牛乳

昼食

特別メニュー例
ご飯、鶏肉トマトソースかけ、和え物、バナナ

特別メニュー例
鮭散らし寿司、和え物、清まし汁、バナナ

行事食

毎月季節や行事を盛り込んだ行事食を、手作りメッセージカード付でお出ししています。

おせち料理(12月31日)

幼児食

幼児食を対象に、見た目も可愛いランチプレートを使用し、提供することがあります。

幼児食<ランチプレート>
型抜きおにぎり、味噌風味煮、おかか和え、白桃缶

地産地消

日頃から地産地消に取り組み、地元でとれた食材を利用するように心がけています。

延岡産メヒカリのから揚げ

西郷産完熟きんかんたまたま

栄養食事指導

食事療法が必要な外来または入院患者さんとその家族の方に、医師の指示に基づき栄養食事指導を実施しています。糖尿病、腎臓病、心疾患消化器術後など個々の病状や患者さんのライフスタイル、食習慣に合わせた内容で分かりやすくお話しします。
予約制ですので、希望される方は主治医にお尋ねください。

個指導別 各疾病別 月曜~金曜日:9時~16時30分、随時(要予約)
心臓カテーテル検査時 月~木曜日(要予約)
集団指導 母親学級 『妊娠中の食事について』
第4金曜日 13時30分~14時30分
(年6回)
※現在実施しておりません。

臨床検査科の理念
「迅速かつ正確な検査を通じて患者さんの診療支援を行います」 

臨床検査は、患者様から採取した血液、尿などさまざまな検体の分析を行う検体検査と、心電図・超音波・肺機能など、体から直接測定して得た情報により、各部位の機能を調べる生理検査の二つに大別されます。
これらのデータは診断の指標や治療の効果を見るためには不可欠で、業務が途絶えることがないよう24時間体制(時間外は2名)で臨床検査技師が検査業務を行っています。
患者様へのより良い医療の手助けになれるよう、臨床への迅速で正確な情報の提供を心がけています。

臨床検査業務は、病理診断科と合わせて医師2名と臨床検査技師30名(正規職員21名)で構成されています。
「臨床検査」は内容が多岐にわたり、さまざまな分野に分かれています。各部門を簡単に紹介します。

検体検査部門

生化学検査

血液中の蛋白質、脂質、糖質、各種酵素を測定し、肝機能、腎機能や炎症の有無などを調べます。また、肝炎ウイルスや甲状腺ホルモン、各種腫瘍マーカーも調べます。

血液・凝固検査

血液検査では、赤血球・白血球・血小板などを測定します。ヘモグロビン濃度で貧血の有無がわかります。白血球は、炎症(感染症)や白血病などで高値になることがあります。血小板は止血の働きがありますので、低下すると出血しやすくなります。凝固検査は、血液がかたまる機能や、血栓症の原因となる凝固異常を調べる検査です。

一般検査

尿では腎機能障害、尿路系疾患、糖尿病などを調べます。便では下部消化管のわずかな出血を検出することで、大腸がんの早期発見につながります。

輸血検査

血液型や輸血される血液(献血により得られたもの)と輸血を受ける方の血液が適合するかどうかを調べます。

細菌検査

喀痰や膿、血液等あらゆる検体から感染症の原因となる細菌などがないか調べます(結核菌、MRSA,インフルエンザなどの各種病原菌)。また、院内感染情報の提供やラウンドに参加するなど院内感染対策の一翼を担っています。

生理検査部門

心電図や超音波検査など患者さんの体に直接触れて行う検査です。以下の項目を行っています。

心電図検査

心筋の活動電位を波形として表し、虚血や不整脈等を検査します。

負荷心電図検査:マスター負荷試験、トレッドミル

運動により心臓に負荷をかけて、心電図の変化や症状の有無を検査します。

ホルター心電図検査

小型の機械を装着して24時間の心電図を記録し、虚血や不整脈等の検査をします。

睡眠時無呼吸検査

睡眠時の呼吸、SpO2、脈拍等を検査します。

超音波検査:心臓、腹部、頚部血管、下肢血管、腎動脈

心臓・腹腔内臓器の形態的異常、病変の有無、血管の閉塞や狭窄、血栓の有無等を検査します。

血圧脈波検査

両手、両足の血圧を測定し、動脈硬化の程度を検査します。

皮膚組織灌流圧検査

末梢血管領域の虚血の程度を検査します。

肺機能検査

肺の換気量を測定し、拘束性や閉塞性障害の有無や程度を検査します。

脳波検査

大脳皮質の電気的活動状態を波形で表し、てんかんや脳の器質的疾患等を検査します。

聴性脳幹反応検査

脳幹から出てくる聴覚進路の脳波を解析し、先天性の聴力障害、難聴、腫瘍等の有無を検査します。

各種認定資格(令和5年6月1日現在)

  • 認定輸血検査技師 2名
  • 認定超音波検査士 5名 ※資格の重複あり
    (循環器5名、 消化器4名、 血管3名、 泌尿器2名、産婦人科1名、体表2名、健診1名)
  • 血管診療技師  2名
  • 心血管インターベンション技師  3名
  • 認定血液検査技師  3名
  • 骨髄検査技師  0名
  • 細胞検査士  2名

 放射線科は各診療科から依頼のあった患者さんの診断用画像(一般撮影・CT・MRI・RI等)の提供と、低侵襲で患者さんのQOLを重視した放射線治療を行っています。

 また、心臓・脳・腹部の血管造影検査や動脈瘤等の術中撮影も行っています。

業務概要

1.X線一般撮影検査

X線一般撮影検査

 X線を使って体内の様子を調べる検査です。X線写真は骨は白く、空気が多い肺などは黒く写ります。胸部・腹部の撮影では肺や心臓、腸などの臓器の状態を、骨の撮影では骨折や関節の状態を画像化し診断します。

2.マンモグラフィ検査

マンモグラフィ検査

 マンモグラフィとは乳房のX線撮影検査のことで、専用の装置を使って撮影をします。乳房を圧迫して撮影します。圧迫する時は多少の痛みを伴いますが薄くすることで乳腺の重なりが少なくなり、病変の状態が良く分かるようになります。

3.ポータブル撮影検査

ポータブル撮影検査

 移動式のX線撮影装置を用いて、重症の救急患者さんや入院中で移動が制限されている患者さんのX線撮影検査を行います。

4.CT検査

CT検査

 CTとは、Computed Tomography(コンピューター断層撮影)の略です。CT検査はエックス線を使って身体の断面を撮影する検査で体内の様々な病巣を発見することができます。特に心臓、大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病変の描出が優れています。

5.MRI検査

MRI検査

 MRIはエックス線は使用せず、強い磁石と電磁波を使って体内の状態を断面像として描写する検査です。しかし、ペースメーカーや金属が体内に入っている方や閉所恐怖症の方などは検査ができない場合があります。検査前に確認が必要です。

6.血管造影検査

血管造影検査

 血管造影検査は動脈(静脈)から細い管(カテーテル)を挿入し、造影剤で血管を撮影する検査です。この検査により動脈瘤や病巣、血管の狭窄等の大きさや位置を確認することができます。また、これらの病変に対して血管を塞栓したり抗がん剤を注入する治療も行われます。

7.心臓カテーテル検査

心臓カテーテル検査

 心臓カテーテル検査とは、細い管(カテーテル)を肘、手首または足のつけねから心臓に血液を供給している動脈の入り口まで通し造影剤を注入してX線撮影を行います。血管に細い部分や詰まっている部分があるか確認し、細い部分は広げたりするなど治療することもできます。

8.核医学検査

核医学検査

 微量な放射線を放出する物質を組み込んだ薬を体内に投与し、カメラを使って身体から出る放射線を画像化する検査です。病気の種類や検査の目的に合わせた薬を投与するため、検査前の制限があったり投薬から検査開始までの時間、検査時間が異なります。

9.放射線治療

放射線治療

 放射線治療とは、放射線を使って腫瘍細胞を死滅させたり痛みを和らげる治療です。手術と異なり体を切らないので患者さんへの身体的負担は少なく、機能や形態の温存を可能にする治療法です。治療期間が4~6週間と長期に渡りますが通院でも治療することができます。