がん相談支援センター、化学療法センターでは、外見ケア学習会を行いました!

 当院では、がん治療などによって生じる外見の変化に不安を感じる患者さんが、安心して治療に専念し、これまでと変わらず「自分らしく」過ごせるよう、さまざまなサポートを行っています。この度、医療用ウィッグやアピアランスケアの分野で豊富な実績を持つ専門企業にご協力いただき、患者さんを日頃から支える当院の看護師を対象とした「外見ケア学習会」を開催いたしました。

 治療中の外見の変化は、患者さんにとって心身ともに大きな負担となり得ます。患者さんと一番身近な存在である看護師が外見ケアに関する専門知識を深めることで、よりきめ細やかなサポートを提供し、患者さんの心の負担を少しでも軽減したいと考えています。

 

看護師が学んだ主な内容

●ウィッグの種類や素材ごとの特徴を理解し、患者さんの治療状況やライフスタイルに合わせたウィッグ選びをサポートするポイント。

●患者さんがご自身でウィッグを自然に装着できるよう、具体的な指導方法。

●ウィッグを清潔に保ち、長持ちさせるためのお手入れ方法を患者さんへ伝える際の注意点。

●脱毛期から発毛期にかけての頭皮のケアや、自毛が伸びてきた際の対応について、患者さんへ寄り添った情報提供の仕方。

●抗がん剤治療などによる爪の変色や変形に対するケア方法。

●患者さんの気分転換やQOL向上に繋がる、爪を保護しつつ美しく見せるマニキュアの使用方法や選び方についてのアドバイス。

 

 参加した看護師からは、「患者さんのウィッグに関する悩みに、自信を持って応えられるようになりたい」「爪のケアやマニキュアの提案が、患者さんの気分転換につながることを改めて実感した」といった声が聞かれ、日々の看護実践に活かそうとする熱意が感じられました。

 この学習会で得た知識と経験を活かし、当院の看護師は、患者さんの外見に関するお悩みや不安に対して、さらに専門的かつ温かいサポートを提供できるよう努めてまいります。どうぞ、気になることがございましたら、遠慮なく担当の看護師にご相談ください。