熊本大学協力型 吉松秀隆 (2010年10月~2011年9月) 

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延岡での一年間、あっという間でした。

これまで大学病院以外で研修したことがないので比較は難しいのですが、僕自身本当にこの病院で研修することができてよかったと思っています。

研修で良かった点を3つほどあげます。1つ目は救急外来です。
最初に患者さんにタッチすることがはじめての経験であったため、最初は戸惑うことも多かったのですが、診察して、検査を出して、診断にこぎつけた時や、内服、点滴することで、患者さんの苦しみが一時的にでも取れた時など、普段の病棟の患者さんに対する診療以上に達成感を感じました。当院では救急科以外に、どの科を回っていても月5、6回の当直があります。患者さんの適度な人数、症例の豊富さは田舎ならではでしょうか。上級医のDrと協力しながら診療にあたるため、一人で全て責任もって対応する必要はありません。そんな守られた環境での当直だったため、安心して医療に臨めたんだと思います。

2つ目は、循環器内科です。宮崎県北部でPCIを出来る施設がここしかないため、急性冠症候群の方がほぼ毎日と言ってよいほど来ます。当院の特徴として症例数はもちろんのこと、Door to balloon timeが短いことがあげられます。他のスタッフとの連携がしっかり取れているからだと思います。一連の流れは、一見の価値があります。循環器に興味ある方は是非この施設で研修することをお勧めします。

3つ目は縦横の連携です。色んな科の先生と夜当直する機会がありますので、回っている科以外の先生とも顔見知りになります。気軽に相談できたり、勉強会を開いてくださったり、プライベートで飲みに連れていってもらったりしました。沢山の尊敬できる先生たちに出会えたことが本当に良かったと思っています。また当院では熊大、宮大両大学から様々な期間で研修に来ます。他の大学の研修がどんな感じか聞いたり、一緒に当直したり、一緒に遊んだりと本当にいい刺激を受けました。何もない延岡で日常を楽しむことができたのも、沢山の知り合いが出来たからだと思っています。

最後に、これまで1年間僕に関わってくださった方、先生方をはじめ、看護師さん、臨床工学科の皆さん、レントゲン技師さん、生理検査室の方々、事務の方々、本当にお世話になりました。ここで得た知識、技術、精神力を持ってこれからも精進していきたいと思います。