宮崎大学協力型 木村 友哉(2018年10月~2018年11月)

   私は研修医2年目の10月、11月に県立延岡病院(以下県延)の救急救命センターで研修させていただきました。今思い返すと研修先で県延を選んだきっかけは大学の研修医室で隣に座っていた同期に「救急の研修県延行こうぜ」と誘われ「まあ救急ならどこでもいいか」と軽い気持ちで選択したのが始まりでした。
 1年目とは違った救急病院、特に脳神経外科や循環器内科的な疾患、外傷の患者が多く診られる病院をローテーションしたいと思っていたので、「県延もありかな」程度でローテーションを決めたように感じます。ただ、延岡引っ越すときに丁度宮崎に台風が直撃して本来なら80分程度で行けるところを3時間近くかけて引っ越しをしたときはその同期を恨んだりもしました。
   実際の研修に関してですが、結論から言うと2年目で県延の救急科を選択して本当に良かったと思います。理由はいくつかありますが、最たるものは文字通り何でも診療できることです。私は、先述した疾患が診療できればいいなと思っていましたが文字通り毎日のように何件かそれらの患者が搬送され、またそれに加えて肺炎や尿路感染症、急性腹症、骨折等多岐に渡る疾患の患者が来院します。診療の際はもちろん指導医の先生がサポートをしてくれますが、翌日にその振り返りとして指導医の先生が「ここはこうだよね」「こういう疾患ではこういうことを頭に入れておかないといけないよ」といった振り返りをして下さるので、同じような患者が再度受診したときどこに気を付ければいいのか考えるようになり、それを知識として身につけられたように思います。
   私は今回救急科のみの研修でしたがそれでも県延を選択してよかったと思っています。もし医学生や研修医の方で少しでも迷われているのであれば選択して損はない病院だと思います。