今回研修医ブログを担当させて頂きます、初期研修医2年目の徳永です。
早いもので研修医生活も残すところ1/4となってしまいました。私は今年の9月まで半年間外部の病院で研修しており、久々に当院に帰ってきました。先輩ドクターや看護師さんと久々に話していると、まるで実家にいるかのような安心感を覚え、本当に働きやすい環境だなあと噛みしめているところです。
このブログは当院での研修を視野に入れている学生さんも読まれていることかと思いますので、外病院での半年間の経験も踏まえ、県立延岡病院での初期研修の特徴をお話しできればと思います。
県立延岡病院基幹型の初期研修プログラムでは、1年目に必修科目として内科6か月、救急科2か月、麻酔科・外科・産婦人科・小児科を各1か月ずつ回ります。2年目は必修科目の精神科・地域医療を各1か月ずつ、後の10か月は外病院も含めて自由選択となっています。また、当院での研修中は月4-5回の救急当直に入ります。プログラムの詳細は当院HPやパンフレットを参照ください。すべての診療科について語ることは厳しいため、ここでは当院の初期研修の強みである救急科研修・ER当直についてお話させて頂きます。
救急科研修は2か月間あり、内容としては外来に来られた患者さんの初期診療を研修医がおこない、得た所見をもとに指導医と相談して診断をおこない、治療方針を決定します。入院になった患者さんについては毎朝回診をおこない、指導医と相談しながら1日の治療内容を決定します。朝回診後のカンファレンスでは、昨日来た症例の振り返りをおこないます。初期対応の改善点、common・criticalな疾患の画像の読み方、その他診療で役立つ知識などを教えて頂けるので、その日以降の診療にすぐに活かすことができます。患者さんが来ない時間にはシミュレーターを用いた模擬診療をおこない、気道閉塞・緊張性気胸・敗血症性ショック・院外心肺停止…など致死的疾患の診療を学びます。夕方の申し送りで1日の業務終了となります。
ER当直でも救急科研修の時と同様に患者さんのファーストタッチをおこないます。上級医1名と研修医1名だけなので、手技系は可能な限りさせて頂けます。救急車が多い日はあまり眠れない日もありますが、日に日にできることが増えていって日々充実しています。内科・外科問わずどの診療科に進んでも救急当直はつきものだと思うので、初期研修で救急対応の基礎を身に着けられるのは大変ありがたいです。
診療科を問わず、当院のスタッフの方々は皆さん親切です。職種間の垣根が低く、なんでも相談しやすい雰囲気です。研修医どうしも仲良く、写真のように皆で飲み会をしたり旅行に行ったりしています。延岡はお世辞にも都会とは言えませんが、食べ物もおいしく自然豊かでとても住みやすい街です。 まとまりのない文章になってしまいましたが、当院での研修の雰囲気が少しでも伝わっていれば幸いです。医学生の方々、初期研修の2年間を県立延岡病院で過ごしてみませんか?
心よりお待ちしています。