研修医ブログ (1年次研修医 本田悠人編)

 今月担当いたします研修医1年目の本田です。

 さて、4月に県立延岡病院で初期臨床研修をスタートしてから約1か月経ちました。医学生の方で当ブログを見られている方は、少なからず初期臨床研修先として当院を考えられていることと思います。今回の内容では1ヶ月間勤務してみてどうだったかという事を書いてみようと思います。

 私は関東出身で大学も海外の大学を卒業したため、初めて延岡市に来たのが入職前の3月中旬でした。もちろん大学でのクリクラ等で来院したこともありませんでした。ですので、純粋に1ヶ月間過ごしてみて、どのように感じたかありのままに記載します。

 まず最初に当院を選んだ理由は、サーフィンでした。延岡は海が近く、出勤前もしくは退勤後にサーフィンができます。好きなことが仕事の日もできるのはそれだけでQOLが上がります。日向エリアは全国の中でもトップレベルに波がいいので、年間サーフィン可能日数もかなり多いと思います。買い物や遊びに関しては宮崎市や熊本市になると思いますが、アクセスが多少悪いのは否めません。ですが裏を返せばそれだけ選択肢があります。大分も宮崎も熊本も少し遠いですが、足を伸ばすことができます。

 次に研修内容についてです。4月は呼吸器内科でお世話になりました。まず4月に関しては院内のどこに何があるかを把握することから始まり、カルテの操作方法やオーダーの出し方、入退院に関する指示や紹介状作成など、前半はどちらかというと事務的な内容を覚えることがメインとなりました。受け持ち患者さんは最大で同時に2人程度でしたので、一つ一つのタスクを確実にこなせ、業務になれることができました。4月から救急科や総合診療科をまわっている同期は非常に忙しい中で業務を覚えていかないといけないような様子でしたので、私としては指導医の先生方にご丁寧にご指導いただけて非常にありがたかったです。

 またそれと同時に手技の機会も多くいただけました。局部麻酔から始まり、動脈ガス採血、胸腔穿刺、そして指導医の先生の監督下の元ではありますが胸腔ドレナージを一人で最初から最後までおこないました。胸腔ドレナージは局部麻酔、メスでの皮膚切開、創部の縫合など侵襲度の高い手技です。ここで大きく学生のクリクラとは全く違うことを実感しました。それと同時に医師免許を取得できたことに喜びを感じられました。研修の数が多くいる病院ですとなかなか手技のチャンスが回ってこないと聞いたことがあるので、この点は指導医の先生方も積極的に機会を与えてくださり、大変充実しています。今月は消化器内科を回らせていただいていますが、月末までに内視鏡に少しでも慣れることができるように毎日研鑽しています。

 教育に関しましても、先生方は皆熱心だと感じます。質問にも丁寧に答えてくださるのはもちろんのこと、カルテや紹介状などの書類の推敲も時間を割いてくださいます。一方、研修医全体で行うレクチャーなども定期的に開催されます。このレクチャーは割と和気藹々としたムードでおこなわれることが多く、楽しみながら実務に使える知識を習得することできます。

 こちらに書いたことは一例に過ぎませんが、総合して県立延岡病院で研修できてよかったと思っています。興味を持たれた方は一度見学されることをおすすめします。