北海道大学4年生 H.T.さん(2012年3月27日~29日)

 先日は、宮崎県立延岡病院の産婦人科・周産期科、循環器内科、救急外来の3つの部門を2日間に渡って見学・勉強させていただき誠にありがとうございました。寺尾先生には産婦人科・周産期科の見学、そして宮崎県立延岡病院の魅力と現実を2日間にわたって真摯にお話し頂きありがとうございました。

 初日は、午後から産婦人科・周産期科の方で、NICU、経腟分娩、子宮全摘術、膀胱鏡での膀胱内腔検査、腹腔内出血の緊急オペ、そして病理組織作成の方を見学させてもらいました。他の病院では余り見学したことのないNICUの中を見る事が出来たのは驚きでした。

 経腟分娩の際に臍帯を掴み胎盤を引き抜く時は戸惑いましたが、先生方から丁寧に教えて頂き勉強になりました。もう少し力強く引っ張ってよかったのだなと実感できました。子供が生まれてくる様子は例えようの無い瞬間で、忘れられません。

 子宮全摘術は、動脈を探し当て結紮する、繊細な作業時の緊張感は現場でしか味わえないものがありました。術後の膀胱鏡を実際に自分にさせて頂き、膀胱鏡の動かし方と、なぜその検査をするのかも教えてもらえて、理解する事が出来ました。ありがとうございました。

 二日目の午前と午後は循環器内科の血管造影室を見学させて頂きました。CAG・PCIが計7例行われ、手術中には段階ごとに解説も加えて頂き、4年生の自分にも非常に分かりやすかったです。右冠動脈、左前下行枝、回旋枝に対するバルーン血管形成術、ステント留置により、冠動脈の狭窄部位が無事開いた時は、その淀みない血行動態が素直にきれいだと思いました。

 救急外来の当直では、研修医の先生と行動を共に出来て、2年後実際に働くとしたら、と想定した時の自分の働いている様子がイメージできて良かったです。研修医の先生が外科の先生・内科の先生に指導され、学びながら診察に当たっている姿が印象的でした。

 他にも、産婦人科医二八会や、緊急オペ、心エコー・カラードプラーなど、2日間で非常に得難い密度の濃い体験ができ、勉強になりました。各科毎に先生が1人付いて、面倒を見て下さったおかげです。4年生で病院見学は、まだ早いかと不安でしたが、現場に飛び込んでみて間違いは無かったと思える2日間でした。本当にありがとうございました。