大分大学6年生 目井秀門さん

今回、2日間の病院見学、特に研修医の先生方が実際に研修をされている姿を主に見学させていただきました。
1日目の午前中の消化器内視鏡では、主に研修医の先生方が3人で交代で内視鏡を行われていました。見学したのが5月だったにもかかわらず、1年目の先生方がほとんどされていて多くの手技が学べそうだと感じます。もちろん研修医の先生の横には指導医の先生方がいらっしゃり、いつでもアドバイスできる体制が確立されていました。

午後は心臓カテーテル検査を見学しましたが、その日は午後からだったにもかかわらず5件もあり症例数の多さに驚きました。研修医の先生がまず橈骨動脈・上腕動脈の穿刺を行い、そこから指導医の先生がカテーテルを挿入されていました。検査の空き時間には患者さんの状態や今までに受け持った患者さんを丁寧に説明していただきました。

そして夕方には救急を中心に各科がレクチャーをするという研修医のための勉強会に幸運にも参加させていただきました。その日は循環器内科が担当で、必ず除外診断すべき疾患と除外するための所見や検査についてレクチャーを受けました。研修医の先生方はどの科を回っておられても、勉強会には必ず出席できる工夫がされていて勉強面でのサポートも充実していると思います。その中で救急で来られた患者さんでどういった状態だったら家に帰しても大丈夫なのか?!どういった状態ならばコンサルトすべきか?!
といった具体的な質問も研修医の先生方からあげられていて、勉強会に対する真剣さがすごく伝わりました。

夜から2日目にかけて救急当直をさせていただきました。県立延岡病院は救急が特色であると聞いていましたので、期待と不安の両方が存在していました。その日は偶然1人しか来院されませんでしたが、基本的に研修医の先生が診察を1人で行ってから内科系、外科系それぞれ1人ずつ当直されている指導医の先生にコンサルトしていました。すると指導医の先生はすぐ来て下さり、一緒に診察を行いました。診察後には除外すべき診断やその根拠・対処法などをレクチャーして下さいました。1人だけで診断するのではなくすぐ後ろに上の先生がいることは学生ながらに心強く感じました。また、救急というのは非常に貴重な経験を積めるのだと感じました。

県立延岡病院の研修については研修医の先生方から異口同音に「指導してくれる先生がやさしく、熱心である」と教えていただきました。またある研修医の先生は「可能であるならばもう少しここで研修を続けたい」と仰っていたりと研修プログラムの充実ぶりを聞くことができました。

僕自身が元々宮崎出身ということもあり、今回縁あって県立延岡病院を見学でき非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。
最後となりましたが、寺尾先生を始め、指導医・研修医の先生方、病院のスタッフの方々、お忙しい時期に快く見学させていただきありがとうございました。