岐阜大学4年生 今岡拓郎さん(2013年8月16日)

岐阜大学医学部医学科4年 今岡拓郎

なぜ岐阜に住む私が県立延岡病院の病院見学をさせていただくことになったのか。まずはそこからお伝えしたいと思います。

きっかけはひょんなことからでした。私は今年の夏に宮崎県東臼杵郡椎葉村というところで一週間ほどボランティアに行く予定でした。そして、その共催団体の方がたまたま延岡病院に勤めていらっしゃる関係で、「ボランティアに行く前に一日病院見学をしてみては」と声をかけていただいたのが始まりでした。

アポイントもろくにとらず、飛び入り参加も同然でお邪魔させていただき、救命救急科を終日見学しました。ACS、小児疾患、胸腔穿刺およびドレナージ、外傷などたくさんの疾患を見ることができました。ACS症例に関しては内科の先生によるPCIまで見学させていただき、大学での臨床実習をまだ経験していない私にとっては貴重な体験となりました。

また、県北部の広域な医療圏をもつ延岡病院はcommon diseaseから比較的稀な疾患まで幅広く受け入れる中で、医療チーム内はアットホームな雰囲気で活発なコミュニケーションが図られ、研修医の先生方が自らの手技を磨くのに適した環境だと思います。今回は上級医の先生の指導のもと、研修医の先生が胸腔ドレナージをしておられました。一日を通して楽しく、充実した見学でした。

今回、急なお願いを聞きいれてくださった病院関係者の方々、熱心に、かつ丁寧にご指導してくださった先生方に感謝したいと思います。今回の病院見学を終えて、地方の中核病院で働くことにより得られる楽しさ・医師としてのスキルアップの可能性を感じられたように思います。ありがとうございました。