宮崎大学6年生 河野朋宏さん(2014年5月26日~6月6日)

県立延岡病院クリにカル・クラークシップ実習を終えて
                                                  
                   宮崎大学医学部医学科六年 河野朋宏

 5月26日から6月6日までの二週間、御多忙の中、クリクラ実習を受け入れて頂き誠にありがとうございました。短い実習期間でしたが、毎日新しく学ぶことばかりで、とても充実した時間を過ごすことができました。

 私は、脳神経外科で実習に臨ませていただきましたが、三名の脳神経外科医師より手術や脳血管造影、回診や救急外来、病棟処置などで懇切丁寧にご指導いただきたき、より実践に近い形で実習に取り組むことができました。たくさん質問していただき、答えを教えていただく前にまず自分で考えることで、現状の知識の曖昧さを再確認することができ、こちらからも疑問点があったらすぐに質問させていただき、すごく勉強になりました。教科書では学ぶことのできない現場の雰囲気や、脳神経外科のスタッフ皆様の思いに触れることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

 また、週に一回、夜間当直にも研修医に付いて参加させていただいたのですが、研修医はただ言われた通りにオーダーを出すのではなく、自ら症例に応じて最適な検査を考え、できる限り診断・治療に近づき、不安・不明な点が浮き上がればすぐに上級医にコンサルトできる体制が整っており、この研修医の力が身に付く環境が非常に魅力的だと思いました。同時に、自分も来年から同じように医師としてしっかり働けるのかと不安にもなりましたが、とても刺激を受けたのでこの経験を無駄にすることなく日々精進していきたいと思います。

 さらに、医療従事者間のコミュニケーションの大切さはこれまでも色々な場で説かれていますが、実際に県立延岡病院は挨拶が活発で、病院全体から雰囲気の良さがすぐに伝わってきます。患者さんへの愛情も先生方皆様から感じられましたし、居心地の良い病院であることは間違いないと思いました。

 最後になりますが、貴重な時間を割いて、実習受け入れに御尽力いただきました貴院の皆様には心から感謝しております。私も貴院の医師のように、情熱をもった医師になれるようこれからも学業に励んで参ります。二週間大変お世話になりました。本当にありがとうございました。