熊本大学5年生 岡崎太郎さん(2014年7月30・31日)

  私は7月30日から1泊2日で、小児科、NICU、産科、救急外来、婦人科手術を見学させていただきました。
 自分自身初めての病院見学であり、事前の不安は大きかったのですが、担当の先生方にひとつひとつ丁寧に指導・説明していただき、大変有意義な見学実習を経験することが出来ました。ありがとうございました。

 初日朝からは小児科を見学しました。病棟の症例に関して、ひとつひとつカルテを参照しながら説明していただき、座学のみでは分からない疾患についての注意点、診断法などを理解することが出来ました。
 その後小児科外来を見学しました。先生が患者のみならずその保護者の話にも熱心に耳を傾け、説明を行っている姿を見て、医療面接の基礎を実感しました。また小児科診察においては、対象疾患が多岐にわたるため、心疾患や皮膚疾患などの幅広い知識が必要であると感じました。

 午後からはNICUを見学しました。カンファレンスから参加させていただき、NICUの多忙さを知ることが出来ました。その後は産科で出産を見学したのですが、経膣分娩の予定が急遽帝王切開となり、緊急帝王切開の慌ただしさを目の当たりにし、ただただ唖然としてしまいました。先生の一声でスタッフ全員が一気に帝王切開の準備に入り、本当にあっという間に麻酔・器具準備・手洗い・ガウン装着まで完了しまうという先生方およびスタッフの皆さんの仕事ぶりに、月並みではありますが「プロの技」を感じました。無事に分娩が完了し、赤ちゃんが素早く保育器に移されてNICUへと搬送されていく様子を見て、感動を覚えました。

 当日夜は救急外来の当直に同席しました。上級医の先生の指導のもと、研修医の先生が堂々と自信を持って診察をされており、尊敬の念を抱くとともに、自分が研修医となった際にも、このような環境のもとで救急外来の診療技術を学びたいと思いました。
 その後朝からは経膣分娩を1件見学させていただいたのち、2件の婦人科手術に同席し、術野にも入らせていただきました。手術の場においても、上級医の先生の指導のもと若い先生方が積極的に執刀を行っており、医師として研鑽を積む上で理想的なシステムであると実感しました。

 今回の病院見学を通して、貴院のシステムおよび施設・設備の充実ぶりに驚嘆するとともに、各先生方の温かい指導・アドバイスに感動しました。上級医の先生から研修医の方まで、どの先生方も学生の自分に対して親身に接していただき、貴院のアットホームな雰囲気を実感することが出来ました。
 今回は1泊2日という短い時間でしたが、今後は長期休業期間などを利用して、より長期間見学にうかがいたいと思います。
 このたびは貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。