弘前大学5年生 矢野直志さん(2015年3月6・7日)

 私は、今回3月6日朝から7日朝まで、救命救急センター・麻酔科を見学させていただきました。
 
 私が宮崎県立延岡病院を知ったのは、1年前のレジナビフェアで副院長の寺尾先生からお話を伺ったときでした。その時はまだ4年生だったこともあり、研修プログラムに関してはよくわかりませんでしたが、記憶に残っているのは「延岡は救急を受け入れざるを得ない」とおっしゃっていたことでした。そこが気になって今回見学をさせていただきました。     
 今回研修医の先生にくっついて昼の救命救急から夜の当直までを見学させていただきました。その際に先生に、だれが救急の受け入れを決めているのかをお伺いしたところ、わかんないけど少なくとも研修医ではない、との答えでした。それに加えて「まぁ断るという選択肢はないだろうからね」と、おっしゃっていました。
 延岡は陸の孤島のようなところで、周辺地域からの救急車を寄せ集め、幸か不幸か活気のある救急になっていました。一日しか見学していませんが、重症から軽症まで、またドクターカーが来るところも見ました。患者さんは幅広く数も多いと感じました。
 
 今回印象的だったことの一つは、救急車だろうとwalk inだろうと、研修医の先生がまずは一人で対応し、場合によっては2名の外科/内科当直の先生に相談するという体制がとられていたことでした。そのため、救急の有名病院と比較すると救急車は少ないように見えますが、実感としては十分に思えました。
 
 また実際に見学に来てみて感じたことは、設備や研修の環境が整っていて、研修医同士の仲がよいということでした。
 当直室はきれいでシンプルで、いいお部屋でした。病院自体も綺麗で、救急センターも新しく設備も整っていました。
 研修医の先生は、宮崎大学や熊本大学と、出身が違うにもかかわらず仲良くご飯を食べに行ったり、間もなく到着する患者の病態を考えたりと、横の連携が強いと感じました。みなさんフレンドリーで、一緒にご飯を食べたり、給与明細を見せてくれて、「思ったより○○でしょ!」と教えてもらったりもしました。
 
 自分の先のことはまだ分かりせんが、もし宮崎で初期研修をすることになれば、いろいろと用意された研修プランの中のどれを選択することになっても延岡病院は積極的に選びたいと思える満足した見学でした。
 
 今回の見学に際しまして、院長先生、副院長先生、研修医の先生方、準備をしてくださった事務の方には大変お世話になりました。またお世話になることがあるかもしれませんが、その際は何卒よろしくお願い致します。今回は本当にありがとうございました。