宮崎大学6年生 櫻原大智さん(2015年5月11日~5月22日)

 私は5月11日から22日の2週間、県立延岡病院の心臓血管外科にてクリニカルクラークシップの実習をさせていただきました。希望した理由としては、私が外科医志望であり、その中でも心臓血管外科に特に興味があったこと、そして県立延岡病院は宮崎県北の医療を支える中核病院であることでした。

 大動脈瘤に対する人工血管置換術、大動脈弁狭窄症に対する人工弁置換術、閉塞性動脈硬化症に対する経皮的血管形成術など、開心術から血管内治療まで広い範囲にわたる手術に手洗いをし、術者の間近で見学させていただき、さらに手術前日に行われる患者さんやそのご家族に対するICや術後の処置にも参加させていただきました。5年生時の実習ではあまり知る機会のなかった、周術期全体での先生方の診察・治療を今回は見せていただき、非常に良い経験となりました。また週に1回、夜間のER当直に研修医の先生に付いて参加させていただき、病棟での実習とは違い、急性期の患者さんに対する先生方の診察、処置を実際に見ることができたことも大きな実習の成果となりました。

 2週間の実習を通して、医学の知識をより深めることができたことに加えて、手術やERでの先生方の姿を見て、改めて医師としての持つべき資質を考えさせられ、私もこれから習得していきたいと強く思いました。

 心臓血管外科の先生方をはじめとする、今回の実習を支えていただいた多くの方々に感謝したいと思います。