宮崎大学6年生 島津志帆子さん(2015年6月22日~7月3日)

 クリニカル・クラークシップを終えて

 今回は6年生のクリクラ実習としてだけでなく、卒業後の進路を決める上でも、しっかり自分の目で見て体験して考えたいということもあり県立延岡病院での実習を選択しました。昨年の夏にバスツアーで県立延岡病院を初めて訪れて、ヘリポートを含め救急の施設の充実さに感動しました。しかし、当直体験では患者さんが来なかったということもあり、その機能を実際に見ることはできませんでした。さらに、もともと救急に興味があるということもあり、今回は2週間救急センターでの実習を選択しました。2週間の主な実習内容としては救急搬送のない時間帯は手術室で麻酔の見学をするというものでした。また、週に1回の当直体験もありました。実習初日には2件のドクヘリ搬送もあり、救急搬送からwalk inまで、小児から高齢者まで、様々な症例を見ることができました。学生としては研修医の先生の後をついて回ることぐらいしかできませんでしたが、先生方と同じスクラブを着て、ピッチが鳴ればオペ室から救命センターにダッシュで向かうという日常が新鮮で、大学では経験できない実習ができました。日中は主に救急の竹智先生、当直帯は様々な科の先生方との関わりがあり、2週間で多くの先生方の顔と名前を把握することができました。県立延岡病院の売りの一つである「縦連携」はとてもいいシステムだと思います。夜間にも関わらず困ったときは上級の先生が来てくださるので、研修医の先生方は安心して初期対応をされているように感じました。県立延岡病院は県北の救急医療の要であり、軽症から重症まで様々な救急搬送があります。緊張感のある救急の現場で実習でき、とても充実した2週間を過ごすことができました。

 2週間という短い期間でしたが、柳邊先生、寺尾先生、竹智先生、研修医の柴崎先生をはじめたくさんの先生方やスタッフの方にお世話になりました。ご指導くださった先生方、本当にありがとうございました。この2週間で経験したことを踏まえ、今後の自分の進路や目指すべき医師像についてしっかり熟考していきたいと思います。