「私が県立延岡病院を好きになったいくつかの理由」
私が病院見学の為に宮崎県立延岡病院を訪れたのは、6月の末でした。宮崎県へ行くのは初めてで、どの様な雰囲気の街かも分からないままの訪問でした。それでも県立延岡病院へ病院見学に訪れたいと思ったのは、ホームページを拝見して、口腔外科領域の疾患についてはもちろん、高齢者に対する歯科治療、周術期口腔ケア、そして職種の垣根を超えたチーム医療の重要性を強く訴えていたからです。
全く見知らぬ土地での病院見学でしたが、私から連絡を差し上げると、歯科口腔外科長、臨床研修担当の事務職員の方、そして時には副院長までもが相談に乗って下さいました。そして事前に詳細な日程や宿泊先、見学を行う上で必要な物などを詳しく連絡して頂けたので、安心して県立延岡病院に向かうことができました。また、県立延岡病院に対して有り難く思うことは学生の経済的負担を考慮して下さり、無料の宿泊先として空き病室を手配して交通費まで支援して下さったことです。
私の友人の間でも「本当は色々な病院を見てみたいけれど、どうしても費用が掛かり過ぎて・・」という話がよく出ます。その点でも県立延岡病院の歯学生に対する配慮には感謝しています。
県立延岡病院に到着すると真新しいレンガ造りのホテルの様な外観、明るく清潔な院内に気持ちが軽くなりました。20年程前に建て替えられたと聞きましたが、患者さんもこの様な快適な環境で治療を受けることを望まれるでしょう。
歯科口腔外科の見学は手術室でのオペ、外来診療、医科の患者さんを含めた病棟往診でした。外来での見学を通じて最も印象に残ったことは、歯科医師の先生方・歯科衛生士さん・看護師さん・クラークさんの表情が生き生きしていること、そして忙しくなってもその表情が全く変わらないことでした。通常、歯科治療の前には患者さんは多少の緊張感を示します。ですが、スタッフの皆さんの明るい表情が患者さんの心を安らかにしている様に感じました。
歯科臨床研修プログラムの内容に関しては、全ての指導歯科医の先生方が少しでも多くのチャンスを研修歯科医に与えようと努力されていました。また歯科口腔外科科長が明確な歯科臨床研修プログラムを組まれていて、研修歯科医は安心して研修に取り組めると感じました。
最後になりますが、副院長から頂いた励ましのお言葉、忘れません。