熊本大学6年生 中山ひまりさん(2017年2月28日~3月2日)

 私はマッチングで熊本大学Cプログラムで研修することが決まっていましたが、今年の1月半ばに研修1年目が県立延岡病院と決定し、研修前の挨拶を兼ねて3日間病院見学の機会をいただきました。宮崎県に踏み入るのは全く初めてという状態でしたが、丁寧にスケジュールを立てて温かく迎えてくださり非常に有意義な3日間を過ごすことができました。内容は小児科、産婦人科を1日ずつ見学させていただきました。また夕刻からは県立延岡病院学会が3月1日、2日の2日間にわたって開催されており、これも見学することができました。夜間の当直体験もさせていただきました。
 小児科については宮崎県北で入院施設のある唯一の病院ということで本当に様々な疾患の子ども達が集まっていました。小児科でついた先生の患者さんに対する柔らかで温かい語り口にはとても感動しました。子どもさんを連れてきたお母さんたちが和んでいることが感じられ、医師に求められる一姿を教えられたと思います。
 産婦人科については、県北の開業医の先生方と密なコミュニケーションを取り、一体となって産婦人科の医療を行っていることがよくわかりました。地域を担う産婦人科医療においてネットワークが上手くいっていることが非常に重要だということを感じました。また1日に行う手術の多さと速さには驚かされました。
 夜間救急ではもう少しで研修が始まるにもかかわらず、研修医の先生と今の自分とにギャップに愕然としました。国家試験が終わってホッとしている場合ではないです。頑張らないといけないと強烈に刺激を受けました。
 延岡病院学会は研修医の先生の発表のみならず様々な職種の方々の発表があり、大変有意義でした。研修医の時から文献を調べたり発表の経験をすることで知識を積み重ねる練習ができるのはとても良いと思いました。年に2回の発表の機会を利用し、学術的に知識を深めていく習慣ができるように研修の合間をぬって日々努力しないといけないと感じました。
 最後になりましたが、お忙しい中充実した病院見学をさせていただき本当にありがとうございました。