熊本大学協力型 猪山裕治 (2011年4月~2012年3月)

1年を通して得られたもの

 研修医2年目として県立延岡病院に来ました。来た当初は、電子カルテの使い方~診療の仕方から全て熊大病院と異なり慣れるのに苦労しました。しかし、大学病院の研修と異なり看護士、医師関係が密接であり仕事以外の付き合いもあり大変充実した研修生活を送ることができました。また、救急外来当直の際も上級医との密接なコミュニケーションのおかげで実践的な医療の考え方、手技を学ぶことができたような気がします。

 今後、放射線科に入局いたしますがここで得た知識、技術をいかしよい医師を目指して励みたいと考えます。

先日はお忙しい中、寺尾先生をはじめ県立延岡病院の皆さまには大変お世話になりました。2度目の見学であり、覚えて下さっている先生や看護師さんもいらっしゃり、とても嬉しかったです。

循環器内科では心カテやペースメーカーの手術を見学させて頂きました。急性冠症候群の患者さんに対するPCIといった緊急の症例もありましたが、診察・処置のスピードにとても驚きました。また心エコーや心カテの画像も、今どこを診ていて、どうなっているのかを教えて頂いたので、とても分かりやすかったです。

内科では気管支鏡検査、人工透析、骨髄穿刺を見学させて頂きました。どれもじっくり見る機会がなかったので、検査治療の流れや準備、器具の説明など、ひとつひとつが新鮮でした。外来や点滴室などの施設の見学、喘息についての講義もあり、とても充実した時間を過ごせました。

皮膚科では水疱症の患者さんへの処置や、手術を見学させて頂きました。縫合や皮膚疾患の本を貸して頂けたので、しっかりと予習して見学する事ができました。処置や縫合の見学の時にも先生方から丁寧に教えて頂き、勉強になりました。

見学中は研修医の先生方が面倒を見て下さったり、研修中のことについて色んな事を教えて下さったりと、本当に有難かったです。各科を回っている時も研修医の先生が検査の準備や手技をしている姿をよく目にし、夜間当直では診察や検査をてきぱきとこなしている姿をみて、臨床で行う診察や手技を学ぶ機会に恵まれている事を改めて実感しました。

他にも珍しい症例の手術や二次救命処置、勉強会、先生方との懇親会、と知識・精神ともに学ぶことの多い5日間を過ごす事ができました。貴院での研修をとても楽しみにしています。