8月の22日から24日までの3日間、県立延岡病院で研修をさせていただいた。将来宮崎県で地域医療に従事する私たち自治医大生にとって、県立延岡病院との関係は切っても切り離せないものであり、そこでどのような医療が行われているのか、また他の病院や診療所とどのように連携をとっているのかということは絶対に知っておかなければならないため、非常に楽しみな気持ちで研修に臨んだ。
1日目は循環器内科の見学をさせていただいた。県立延岡病院は県内でもトップクラスの心臓カテーテル治療の実績をほこり、PCIの件数は九州内で8番目に多いということを初めて知った。実際に心臓カテーテル検査を見学させていただいたが、専門医の先生を中心とした経験豊富なスタッフの方々が数多くおり、大変勉強になった。
2日目は麻酔科と救命救急センターの見学をさせていただいた。麻酔科では主に手術の見学をさせていただいたが、実際に手術室に入って手術の見学をするのは初めてだったのでとても新鮮だった。手術をみて感じたことは、チームワークが大切だということだった。これは手術だけに限ることではないと思うが、特に手術の場合には医師と医師、医師と看護師、看護師と看護師の連携がしっかりととれていることがスムーズな手術に繋がると感じた。
夜は救命救急センターでの当直を見学させていただいた。県立延岡病院は県北の中核病院であり、軽症から重症まで幅広くの症例を体験できた。当直の際に先生が「稀な疾患の診断をつけるためには、稀な疾患だけをたくさん診ればいいのではなく、ありふれた疾患もたくさん診なければならない。そうすることで稀な疾患の症状や所見などにも気づきやすくなる。」とおっしゃっており、いままで自分が考えてきたことと違ったのでとても印象に残った。
最後になりましたが、ご指導していただきました寺尾先生、山内先生をはじめとした先生方、看護師、病院のスタッフのみなさん本当にありがとうございました。この実習で学んだことをこれからの勉強に生かして、将来宮崎県の医療に貢献できるように頑張りたいと思います。3日間本当にお世話になりました。
初期臨床研修で県立延岡病院救急・麻酔科プログラムを選択して
私は宮崎大学医学部付属病院卒後臨床研修センターで2012年の4月より初期研修を行っています。その中で、1年目の7月から9月に救急・麻酔科の選択で県立延岡病院を選択させていただきました。月5~6回の救急当直を含め、昼間は救急車が来たときは救急対応へ、それ以外は麻酔管理を学ばせて頂きました。
私はもともと長崎出身であることもあり、延岡市に縁もゆかりもなく1度直ちゃんにチキン南蛮を食べに来たくらいしか認識はありませんでした。そんな中非常に充実した研修を竹智先生・矢野先生のもとで学ばせて頂くことですることができ、地域医療においての基幹病院の救急を学ぶことができました。
県北の基幹病院として他に病院がない中、救急当直において深夜帯は1次も含め、幅広い救急疾患を学ぶことができ、また毎回違う先生方と当直をすることでどんな医師になりたいか、自分の医師像が明確になる、本当に充実した3か月でした。そして、救急麻酔で研修させて頂いているにも関わらず、先生方のご厚意により、耳鼻科・脳神経外科の手術に一緒に参加させて頂いたりし、科の垣根のない研修をすることができました。
様々な先生方、本当に優しい2年目の研修医の先輩方そして熊本大学の同期の皆と研修することができ、楽しくもきつい研修ができたと思います。宮大のプログラムで延岡病院を選択する理由に、熊大から来ている研修医と研修できるというのはここ以外ありません。本当に一生の出会いだと思います。そこも本当に延岡病院を後輩に進めたい理由です。
以上長くなりましたが、県立延岡病院でお世話になった先生方・コメディカルの皆様方本当にありがとうございました。
平成24年10月16日
宮崎大学医学部付属病院1年目研修医 今里浩之