産業医科大学5年生 康田慈乃さん(2013年8月16・17日)

産業医科大学 医学部5年 康田 慈乃

8月16日午前~8月17日午前まで県立延岡病院の見学をさせて頂きました。

16日午前~夕方までは循環器内科を見学させて頂き、経験豊富な循環器内科のベテランの先生とマンツーマンで循環器内科を回り、治療をなさっている姿を見学しました。普段大学では5,6人の班単位で各診療科を見学しているので分からないことがあっても聞きにくかったりするのですが、今回は1対1で指導して頂いたので、自分の分からないこと、興味のあることを存分に教えて頂く事ができました。

また、手技の見学においても同様でした。心臓カテーテルを見せて頂きながら要点を分かりやすく説明して頂き、その後患者さんが回復してHCUに入られる所まで見届けました。心筋梗塞で痛みを訴えていた患者さんがカテーテルにより劇的に回復する姿を見せて頂き、大変感銘を受けました。

夕方から17日の午前中は救急当直に入らせていただきました。宮崎の県北の医療を担っている県立延岡病院には子供からお年寄りまで幅広い年齢の方が、様々な理由で救命救急センターにいらっしゃいました。更に経験豊富な先生方に守られながら研修医がファーストタッチを行っているので、この場で当直をコンスタントにこなしていったら研修医の間に確実に力を付けることができるだろうな、と感じました。

多くの症例を見せて頂いただけでなく、少しの空き時間の合間をぬって研修医の先生から県立延岡病院で研修して、今何を感じているか、日々どのように過ごしているかに関して貴重な生の声を聞くことができ、本当に嬉しかったです。

また、見学が終了した後に、事務の方が帰りを心配して病院から駅まで車で送って下さいました。県立延岡病院は本当に優しい方が多い暖かい病院だと思いました。

最後に、お忙しい中指導して頂いた先生方、何から何までお世話になった事務の方、見学を快く了解してくださった患者さんに心から御礼申し上げます。

  私は研修医1年目の1年間を県立延岡病院で研修させていただきました。

  思い返すと本当にあっという間の1年だったように思います。最初は採血もろくに出来ず、夜の当直でも何をしていいのかわからず、落ち込む日々でした。それでも、へこたれずに頑張れたのは、本当に周りの人々の温かさがあったからでした。先生方も看護師さんも、病院中のスタッフの方全員が優しく、それぞれの立場から色々なことを教えてくださいました。ゆっくりではありましたが、私なりに成長でき、1年たった今では医師として少しは自信がついたのではないかと思います。

  延岡病院は県北医療の最後の砦として、本当にいろいろな患者さんが来ます。当直は月5~6回はありますし、1年間当直を延岡で経験すれば一通りの症例は診ることができると思います。3月には新しい救命センター・ヘリポートもでき、さらに充実した救急医療を経験できるのではないでしょうか。私は新しい救命センターでは2回しか当直できなかったので、これからの研修医を羨ましく思います。

  また、縫合コンテストや年2回の院内学会発表もあります。指導医の先生方もとても優しく教えてくださいます。縫合は外科でも内科でも必要ですし、学会発表も今後は機会が出てくるでしょうから発表の仕方や統計を学べたことは本当に貴重でした。

  私がこの病院を選んだ理由は、出身が宮崎大学で6年間の宮崎の生活がとても心地よく、宮崎県の土地柄・人柄がとても大好きだったからです。実際、働いてみると、先生やスタッフの皆さんや、患者さんもとても温かくさらに宮崎のことが好きになりました。

  また、延岡で私が得たものは研修医の仲間です。とっても優しい頼りになる2年目の先輩、面白くて尊敬できる1年目の同期と出会えました。悩ましい症例があれば相談をしあったり、仕事終わりに飲みに行ったり休日には遠出をしたり…本当にみんなが仲良くてこれも後輩にお勧めしたい点です。今は熊本大学で研修していますが、延岡病院のOB・OGの人と病院で会うととてもほっとした気分になります。

  熊本大学からも宮崎大学からも距離があり、なんとなく抵抗もある人もいるかもしれませんが、そんなことは問題にならないくらい得るものがありました。ここでの研修の良さを本当にいろんな人に知ってもらいたいと思います。ぜひ、研修先で悩んでいる人がいたら、見学に来てください!

 初期研修1年目の1年間、医師としてのスタートを、宮崎県立延岡病院で研修させて頂きました。

 延岡病院の救急当直は、研修医1人に内科系・外科系の上級医が1人ずつという体制で、研修医がほとんどの患者さんにファーストタッチをします。最初は救急車の音がなるとドキドキしていましたが、そのうち慣れて、まず何をすべきか考えれる様になってきました。延岡は非常に広い医療圏を有しており、宮崎北部の唯一の中核病院です。だからこそ、小児から高齢者まで様々な疾患を経験できました。また、さまざまな科の先生と当直するので、色んな科の考え方を学ぶことができました。同時に、一ヶ月でほとんどの先生を覚えられたので、コンサルトやちょっとした疑問などもとてもしやすかったです。

 日々の診療でも、先生方がとても優しく教えてくださり、手技(CVカテーテル挿入や、胸腔穿刺、内視鏡、心カテ、手術など)もとても多く経験させて頂き、自信がつきました。循環器ではほとんど2ndのような立ち位置で心カテをさせてもらい、充実した毎日でした。コメディカルの方々も優しく、常に研修医が勉強になるようにという配慮をして頂けて、ルートの取り方やエコーのあて方、透析器のなども教えて頂けました。救急・麻酔科では、朝から毎日、NEJMの症例報告の抄読会やJATECの勉強会をした後、麻酔の導入をして、救急車が来たら救急外来に降り、時には緊急の手術やカテに入ったりなど、自由度が高く動けたので、忙しいながらとても勉強になりました。

 また研修医の数も10人弱とちょうど良く、症例は万遍なく当たり、みんなとても仲良くなります。熊大病院に所属している自分としては、宮大病院の研修医が定期的に入れ替わって来てくれて、とても刺激になりましたし、友人が増えました。仕事終わりに飲みに行ったり、一緒に旅行に行ったり、離れた今でも熊本や宮崎で会うこともあります。延岡という環境が人を優しくし、このような縁を作ってくれたのだと思います。

 本当に実りある一年を送ることができたと思います。本当に諸先生方、スタッフの方々に感謝しております。

7月の県立延岡病院での研修、大変お世話になりました。
延岡病院は科のローテーションだけでは無く救急での当直もあり大変勉強になりました。先生方も科の隔たり関係無くたくさんの事を教えて頂きありがとうございました。是非延岡病院で研修される方は2ヶ月以上取る事をお勧めします!