自治医科大学4年生 山口亜希さん(2013年8月21日~23日)

拝啓

時下、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
先般の夏期研修におきましては、寺尾副院長はじめお世話になった皆様にはお忙しいところ親切丁寧に温かくご指導いただき、誠にありがとうございました。病院実習では、机上の勉強では決して学ぶことのできない、実際の病院での大変貴重な経験をさせていただきました。

新聞やテレビを通して県立延岡病院の現状について見聞きすることはありましたが、実際に見て体験することで、医師不足と言われる中、他の病院や地域の住民とが連携している姿を実感し、考えることができました。当直を経験させてもらったことは、県北地域の医療を考える大きなきっかけとなり、確かにとても大変な仕事ではありますが、だからこそ責任ややりがいがあるのかなと感じることができました。

地元の病院で自習できたことは、なぜ自分が医師を目指そうと思ったか振り返るきっかけとなり、また、理想とする医師像へ近づこうとする気持ちがさらに強く、確実なものとなりました。今後、この病院実習で得た経験を毎日の勉強に活かしてさらにがんばっていく所存です。

実習中は至らない点が多く、何かとご迷惑をかけたのではないかと思います。実習の三日間は大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。

末筆ながら、病院の皆様方のご健勝をお祈り申し上げます。

敬具

平成二十五年九月四日
山口亜希
県立延岡病院御中

岐阜大学医学部医学科4年 今岡拓郎

なぜ岐阜に住む私が県立延岡病院の病院見学をさせていただくことになったのか。まずはそこからお伝えしたいと思います。

きっかけはひょんなことからでした。私は今年の夏に宮崎県東臼杵郡椎葉村というところで一週間ほどボランティアに行く予定でした。そして、その共催団体の方がたまたま延岡病院に勤めていらっしゃる関係で、「ボランティアに行く前に一日病院見学をしてみては」と声をかけていただいたのが始まりでした。

アポイントもろくにとらず、飛び入り参加も同然でお邪魔させていただき、救命救急科を終日見学しました。ACS、小児疾患、胸腔穿刺およびドレナージ、外傷などたくさんの疾患を見ることができました。ACS症例に関しては内科の先生によるPCIまで見学させていただき、大学での臨床実習をまだ経験していない私にとっては貴重な体験となりました。

また、県北部の広域な医療圏をもつ延岡病院はcommon diseaseから比較的稀な疾患まで幅広く受け入れる中で、医療チーム内はアットホームな雰囲気で活発なコミュニケーションが図られ、研修医の先生方が自らの手技を磨くのに適した環境だと思います。今回は上級医の先生の指導のもと、研修医の先生が胸腔ドレナージをしておられました。一日を通して楽しく、充実した見学でした。

今回、急なお願いを聞きいれてくださった病院関係者の方々、熱心に、かつ丁寧にご指導してくださった先生方に感謝したいと思います。今回の病院見学を終えて、地方の中核病院で働くことにより得られる楽しさ・医師としてのスキルアップの可能性を感じられたように思います。ありがとうございました。

宮崎県立延岡病院
寺尾公成副院長をはじめ病院スタッフの皆様へ

自治医科大学の井口公貴と申します。1日という短い時間でしたが、お忙しい中ご指導くださりありがとうございました。実際の現場を身をもって体験できた事に加え、先生方の数々の貴重なお話しを拝聴することができ、大変有意義な時間をすごすことが出来ました。

一晩のみの夜間当直でしたが、MI疑いから小児の風邪、転落など年齢層も症例も幅広く、延岡で経験できる症例の豊富さを身をもって体験することが出来ました。
初診のほとんどを研修医の先生がやってらっしゃって、自分の2年後に同じだけのことが出来るイメージは湧かないですが、こんな研修医になりたいと強く思いました。当直でご一緒させていただいた西智美先生をはじめ上級医の先生には丁寧にご指導いただき、本当に感謝しています。また、病院全体がアットホームな環境であり、とても学びやすい環境だと思いました。このアットホームな雰囲気と、研修医が実践の場ですぐ経験をつめることは本当に魅力に感じました。

皆様にはご迷惑をおかけする事も多くあったと思いますが、温かいご指導・お声かけのおかげでとても有意義な病院見学になりました。また機会がありましたら是非もう一度見学に伺いたいと思っています。その際は再びご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします。

これから医師国家試験に合格するためにも有意義に学生生活を過ごしていきたいと思います。末筆ではございますが皆様のご多幸とご健康をお祈り申し上げ簡単ではございますが、御礼申し上げます。

自治医科大学 井口 公貴